『アフリカ・アラート通信 』
 ■□ 『アフリカ・アラート通信 (第2号)』   ~ ダイジェスト版 ~

       ►  2005年7月発行 『アフリカ・アラート通信 (第2号)』 全文(PDF)

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  【目 次】
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 アフリカ・アラート通信について

 1.アフリカ・アラート・・・スーダン西部(ダルフール)で続く戦争

 2.アフリカCSO(市民社会)アラート・・・アフリカの声に耳を傾けて!
            G8サミット(債務帳消し)&遺伝子組み換え作物
 3.日本援助アラート・・・G8サミットに向けて

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  【アフリカ・アラート通信について】
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 創刊号では、今アフリカの民衆が直面している大きな課題について、(1)人道、
 (2)市民社会、(3)日本援助、(4)在日アフリカ人の切り口から取り上げました。

 今号では、アフリカ問題を主要課題としたG8サミット開催(イギリス:グレンイーグル
 ズ、7月6日~8日)に関連して、特に、今アフリカで人々が切実に抱えている命と貧
 困をめぐる課題に焦点を置いて取り上げています。

 また、前号に引き続き、『現場に関わる市民社会の観点』を重視して、アフリカと
 日本の市民社会(CSO)の声を数多く取りあげています。

 【アフリカ・アラート通信 第2号】の全文(16頁)もPDFで掲載しています。
 ぜひ、全文をご覧ください。

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 【1.アフリカ・アラート】・・・スーダン西部(ダルフール)で続く戦争
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 『混迷した状況の中で、ダルフールの人々はまだ脅威を感じています。…生命の
 維持に欠かせない「Safety Water(安全な水)」。私たちが「安全に飲める水」と
 いう意味で普段使うこの言葉は、ダルフールの女性や子供達にとって、水を汲みに
 行って戻って来るまでをも意味しています。』
 (ダルフールで活動する(特活)アドラ・ジャパン関係者の言葉
   http://www.adrajpn.org/ )

(1)前回まで

 停戦合意後も、状況が悪化していたスーダン・ダルフールにおける現状を報告。
 現象面として紛争の要因と、支援面として国際機関、NGOおよび日本政府の対応に
 焦点をあてた。

(2)現状

 2年間で数多くの死者を出したダルフール紛争は現在、緊急段階を抜けて実質的な
 停戦への途上にあり、平和の定着へ向かって動いていると言える。
 しかしながら、現地における状況は、治安、水不足、そしてキャンプ・システムの
 問題など、数々の要因が絡み合い、複雑、困難な局面に陥っている。

(3)国際社会の対応

 国際社会のレベルでの動き、特にアフリカ連合(AU)の動きは、今後どのように
 自立的に問題を解決していくか、一つの試金石となっている。しかし、アフリカ連
 合(AU)は様々な障害を抱えるとともに、国際的な思惑も重なり、ハードルは高い。
 一方、日本政府の支援は国連を通じたもので、第9位となっている。
 最近、NGOへの拠出も開始。

 ・AU
 ・NATOとEU
 ・日本政府
 ・国連

(4)現場からの声

 ・(特活)アドラ・ジャパン
 「アフリカは問題のるつぼである」「現在のダルフールでは、先が見えない混沌
 とした状況の中で対症療法的にならざるをえない状況である」

 ・(特活)日本国際ボランティアセンター
 「ダルフール地域にある国内避難民キャンプでは、キャンプ内外のサービスの格差
  が問題となっている」

 ●今後に向けて・・・そして日本

 不安定な状況の中、ダルフールの人々は襲撃への脅威を未だに抱いている。
 複雑に絡み合った形での状況の悪化を打開するには、まず治安の回復が大きな
 課題であると思われる。残念ながら、ダルフールの危機に対する日本の関心は、
 依然低いと言わざるを得ない。今後、日本がアフリカとどのような関係性を持って
 いくのか。現場で活動するNGOは、未だ孤独な闘いを強いられている。
 日本の市民社会が、ダルフール紛争およびアフリカに関心を寄せサポートして
 いくことにより、基盤の厚い人道支援がはじめて可能となり、それがアフリカとの
 信頼関係の構築にもつながっていくのではないだろうか。(研究員 清水)

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 【 2.アフリカCSOアラート】・・・「アフリカの声に耳を傾けて!」
       G8サミット(債務帳消し) & 遺伝子組み換え作物

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 「アフリカCSOアラート」では、最近のG8サミットに向けた国際的な動き(英国の
 アフリカ委員会報告書の発表、債務帳消し)をアフリカの市民社会がどのように
 見ているのかについて、(1)アフリカCSOの声明文、(2)TCSFの英語メーリングリス
 トでのアフリカCSO間のやり取り、(3)TCSFに寄せられたメッセージ等によって
 紹介している。
 また、遺伝子組み換え作物(GMO)についてのアラート(PELUM Tanzania)も
 紹介している。

 (1) G8サミットを前にアフリカCSOから寄せられた意見

  ▲G8サミットとアフリカ委員会についての、アフリカ市民社会の声明

 <モザンビークやケニアの環境団体から寄せられた声明文>
                    *近日中に、全賛同団体を発表予定。

『 我々、ローカル・草の根のアフリカNGOは、アフリカが今年7月のG8サミットで
 議論の課題となっていることを認識している。我々はその努力に感謝しているが、
 この討論において、もっとアフリカの声に耳が傾けられるべきだと感じている。
 我々は、世界的指導者と開発のパートナーたちに、以下の課題について、
 具体的なアクションをとることを要求したい。

  ○グッド・ガバナンス・・・
  ○債務救済と援助・・・
  ○貿易と投資・・・
  ○環境と土地・・・
  ○食料と文化・・・

 最後に我々は、G8の世界の指導者達がアフリカの問題を議論するに際し、我々
 の中に解決策は存在するのだと、彼らが認識していることを願うものである。』

 ▲【概要】G8財務相会議、最貧国の債務100%削減で合意


 ●TCSFに寄せられた「債務帳消し」に関するアフリカCSOの見解を紹介

  ◇ポール・ンキウィ氏:Kenya Volunteer Development Service(ケニア)

 「債務帳消しと、帳消しの成果を貧しい人々の生活改善という現実に転換して
  いく、ということはまったく別ものです。グッド・ガバナンスが、いまだ理想にと
  どまっており、またその方向に進もうとするアフリカの国がほとんどない中で、
  債務帳消しがされても、汚職と公的資金の横領がちゃんとした規制の下に置かれ
   ない限りは、たいした結果をもたらさないと思います。」

  ◇ルーカス・アモッセ氏:Inter-Religious Council of Mozambique(モザンビーク)

 「市民社会には、債務帳消しや人々に利益がもたらされるというその結果に付随
  して、果たしていくべき役割があるのです。これは私たちアフリカ市民社会の宿題
  ですが、この問題に関して私たちの声を強化するためにも、わたしたちは日本の
  あなた達の協力を必要としています。」

  ◇メアリー・バンクンゲリ氏:Rwanda Women Network(ルワンダ)

 「私たちは債務帳消しの知らせを聞き、大変喜んでいます。そして私たちが
  支援しているコミュニティにこの帳消しがどのように利益をもたらすだろうか、
  という次の段階を心待ちにしています。」

  ◇バレンバ・グバンジャ氏:開発のための債務帳消しコンゴ人同盟
                           (コンゴ民主共和国)
 「債務帳消しが北の諸国の関心事にもなるように、アフリカのリーダー達が交渉
  していける場所が一体どこにあるのでしょうか?そしてこの帳消しのための資金
  が、確実に公的開発援助の額を削減することなく得られるようにするには?アフ
  リカ人はこのような事柄について、もっと行動的にならなければならないでしょう」

 ◇デニス・ブルータス教授:ジュビリー(南アフリカ)

 ◇イブラヒム・ヤコウバ氏:RNDD債務と開発全国ネットワーク(ニジェール)

 ◇アミナタ・トーレ・バリー氏:CAD代替的な債務と開発連合(マリ)

 「私たちの最大の懸念は、いくらかの債務帳消しを受ける国が、今まで以上に
  企業主導のグローバリゼーション政策を意のままにさせるコンディショナリティ
  に従うよう要請されていることにあります。それらの国々は、より力の強い交易
  相手に対して、相当に不利な貿易ルールを受け入れるよう強制されることにな
  ります。それ故、私たちはこの合意を批判し、賞賛してはいないのです。」

 ▲「最近の債務帳消し提案に対するアフリカ市民社会の声明」 抄訳
                     (2005年3月31日 AFRODAD)

 (2) GMO(遺伝仕組み換え作物)についてのアラート:PELUM Tanzania

 「PELUM Tanzaniaは、GMOが安全であり、小農に利益があり、我々の健康が
  保全され、環境を破壊しないことが明らかになるまで、GMOを導入することに
  反対する立場をとる。」

 ●食糧援助・農業支援の際には配慮を! (アラートWG代表 吉田昌夫)


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 【3.日本援助アラート】・・・G8サミットに向けて
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 (1)前号までの流れ

 TCSFは、アフリカ日本協議会(AJF)と共に、4月21日にバンドン会議を契機とし
 て、以下の共同声明を出した。

 ここでは、G8サミットを控え活気づいている(2)日本の市民社会の動きや意見、
 (3)世界の動きを追う。

 (2)日本の市民社会の動き

 ・『ほっとけない世界のまずしさ』キャンペーンについて
 http://www.hottokenai.jp/home.html

 TCSFも参加する、この『ほっとけない世界のまずしさ』キャンペーンは、日本の
 複数のNGOによって運営されているグローバルな貧困根絶キャンペーン(Global
 Call to Action Against Poverty;G-CAP)の日本キャンペーンで、世界のキャン
 ペーンとも連携を取りながら活動しているNGOのネットワーク・プログラムである。

 ・G8サミット(首脳会議)を見る視点(要点)
 http://www.hottokenai.jp/blog/archives/005_campaign_column/000056.html

 ・「援助総額の拡大だけでなく、援助の質の向上は可能か?」
   (特活)日本国際ボランティアセンター(JVC):高橋清貴氏)

 長年にわたり日本援助の問題に関わってき高橋氏(JVC・ODA改革ネットワーク)
 に、「援助の額と質」についての意見を寄せてもらった。
 「増える援助に伴って、日本人がアフリカの動向をウォッチする体制を整えていく
 ことが、何よりも重要だということではないだろうか。」

  (3)最近の動き

 最近の動きでは、3月のアフリカ委員会(CFA)の年間250億ドルの追加援助の
 提案に、ヨーロッパ連合(EU)が前向きな回答を示したことが注目される。
 また、EU諸国は2015年までにODAをGNIの0.7%にするという目標を掲げている
 ため、長期的な0.7%目標も国際社会において重さを増している。国際社会、少な
 くともEUは、2010年までにこの目標をクリアする方向で動き出している。

  (4)日本のODAについて

 日本のODAは未だ低く、ミレニアム開発目標に対してもインパクトが弱い。
 TCSFとしては、GNI比0.7%というODAの目標を追求しながら、対アフリカシェアを
 35%に、市民社会の関与を拡大することを求めている。


  ● 今こそ、アフリカ市民社会を開発の中心に! (TCSF代表 大林稔)

 援助全体量の増加や債務帳消しはもちろん重要であるが、その効果を確実に
 草の根や一般市民に届け、彼らをエンパワーするために市民社会の関与は欠
 かせない。
 今号の「アフリカCSOアラート」に寄せられたアフリカCSOs関係者らのメッセージ
 は、アフリカの市民社会の危惧を如実にあらわしているといえる。
 残念ながら、今のところこのような議論はドナー政府間でも十分に行われていない。
 アフリカ開発を、アフリカ民衆に取り戻したいと考えて活動するTCSFとしては、
 市民社会のキャパシティ・ビルディングと発言権の増大に、世界が注目すべき
 と提案したい。


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 ◇ ◆編集後記◆◇
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 2月に発行した「アフリカ・アラート通信」創刊号についてボリュームが多すぎると
 いう感想を耳にし、今号からは焦点を絞ったものの、時期的なこともあり、同よう
 なボリュームのまま編集しました。
 アフリカ市民社会とのネットワークもできたこともあり、多くの意見をいただきま
 した。今号からは、アラートWGにも3名の研究員と2名のインターンの方が参加して
 くださっています。ブログも新しくなりました。是非ご覧ください。
 ----> http://blog.livedoor.jp/ticad_csf/

  皆さまのご意見・ご感想をワーキンググループ一同お待ちしております。
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 【お問い合わせ・ご感想について】
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 アフリカ・アラート通信は、市民および市民社会団体の皆さんからのアラート
 情報を募集しています。活動を通じて気づいたこと、アフリカに関心を寄せる
 日本の人々と共有し、一緒に考えたいことなどありましたら、ぜひTCSF事務局
 までお寄せください。


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