メディアの皆様へのご案内

►2008.06.19 【情報提供69】 アフリカ人道支援セミナー(速報)
 
アフリカに注目されているメディア関係者の皆さま

今会場からです。
http://www.4-fusion.jp/mofa/でご覧いただけたのですが、もう放映を終わっているかもしれません。

午前のセッションに、TICAD IVの評価・総括・今後の宿題が、外務省、アフリカ外交団、企業、UNDP、TNnetから披露されているので、簡単に報告します。

TNnet代表で話をしてくれた谷村運営委員によるとてもMovingなスピーチの原文をもらいましたので、それもあわせてお読みください。

また、UNDPの村田代表のTICADのフォローアップについての提案・問題提起は非常に的を得ており、野心的で評価できると思います。(ぜひ、彼にインタビューしてみてください!)

舩田

6月19日(木)アフリカ人道支援セミナー@三田共有会議所
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■鶴岡審議官(外務省地域規模審議官)
・TICAD IVの成功
・人間の安全保障


■廣瀬会長(日本経団連企業行動委員会社会的責任経営部会長
住友化学代表取締役専務執行役員)

人間の安全保障における努力の必要性。
企業が活動している地域での活動。
企業が持っている技術・ノウハウを活かす。

小学校の建設。
チャリティでなく、持続可能なビジネスモデルでなくてはならない。
事業を現地で行うことで地元で雇用を生み、教育を進め、
自律的発展につながるはず。

技術ノウハウ、成功の経験をもった企業。基盤整備支援のため
のODAが重要。現地事情に精通したNGOとの協働もきめ細かい
有効な活動できるはず。

日本世界GNP第二位に一人でなったのではない。世界に助けられて
いる。

NGOを含めたオールジャパンでの取り組み。国際機関連携で
効果の拡大。わが社らしい支援のヒント。

■谷村氏(TICAD IV・NGOネットワーク 運営委員)
*末尾に全文があります。

■ムタンゴ(アフリカ外交団長)
社会開発は重要だが、若者を教育しても雇用が確保できず、
若者が先進国に流出している。だから、経済成長も重要である。
今回のTICADはその意味で重要であった。
洞爺湖サミットに何をTICADの成果を持参するか話し合っている。
平和定着における企業の役割について提案したい。

■村田代表 (UNDP駐日代表)
「TICAD IVの評価ー国連機関の立場からー」
共催者としてTICADのふりかえり、反省点。
準備段階から長い時間をかけて、ムタンゴ大使とNGOとともに
取り組んできた。

今、UN機関でカンがていることは、今後のフォローアップである。
これは前回TICADの反省からも。会議は成功に終わった。
今は実現が重要である。

UNシステム内の協力ということで6か月にわたり、世銀も含め
クラスターグループを立ち上げた。この結果、政策提言ができ
るようになった。それにより、TNnetやTCSF、アフリカNGOの
提言を吸収するメカニズムを立ち上げることができた。

子のフォローアップのメカニズムにおいて、東京ベースから
アフリカの国別の事業展開に向かうにあたり、具体的な行動
計画をさらに具体化するための協議・準備こそを東京から発信
するべきと考える。

アフリカを宣伝するべき。2008年1月~6月21日までNHK(BSを
含む)で12の番組がアフリカ報道があった。マイナス面の映像
だけでなかった。日本NGOとアフリカNGOとパートナーシップを
くむための提言などが番組でも取り上げられていた。

アジェンダに対応したコミットメントという鶴岡審議官もおっしゃ
っていたが、たとえば食料危機が浮上してきた。ここは人道支援
セミナーであるが、緊急的なものを長く続けるということは時間が
限定されている。それよりもさらに、食料危機を招いた構造を
分析するとともに、構造的な問題にメスを入れるパートナー
シップもまた平行して重要であり、皆さんと話し合っていきたい。

その内容を含め、今後のフォローアップをどう進めるか話あ
っていきたい。


以下、谷村さんのあいさつ文です。Movingでした。
若干修正があるようですが、是非ご一読を。


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2008年6月19日 対アフリカ人道支援セミナー
NGO挨拶原稿
TNnet運営委員/特非ワールド・ビジョン・ジャパン
谷村 美能里

ムタンゴ タンザニア大使アフリカ外交団長閣下、村田UNDP駐日代表、鶴岡地球
規模課題審議官、廣瀬日本経団連企業行動委員会社会的責任経営部会長、アフリ
カ各国、日本政府、国際機関、企業、ならびにNGO代表の皆様、そしてご参集の
すべての皆様、
私は、先ほどご紹介にあずかりました、ワールド・ビジョン・ジャパン 谷村と
申します。TICADVIのために発足いたしました「TICADIV NGO ネットワーク」の
運営委員をつとめております。TICADIV NGO Network、略称TNnetには、アフリカ
地域で活動を行っている日本のNGO43団体が加盟しています。
本日、TICADIVに参加いたしました56団体、87名のアフリカ、国際、日本のNGO関
係者を代表して、ご挨拶の機会をいただき、誠にありがとうございます。
北海道洞爺湖サミットを目前にひかえ、TICADIVにおける平和の定着に関する議
論のフォローアップとして、本日このセミナーが「人道支援活動と企業の社会的
責任」に焦点をあて、このように多くの日本の企業関係者の皆様のご参集をえて
開催されることは、誠に喜ばしいことです。
本日、NGOの視点でTICADIVの総括を述べる、ということでご挨拶の機会をいただ
きました。私から、NGOのTICADプロセスに向けての活動についてご紹介させてい
ただいた上で、本日の議論の一助となることを願い、アフリカにおける平和の定
着のために、市民社会がTICADに向けて、またそのさなかに、行ってきた提言を
ご紹介させていただきます。

今回4回目を数えるTICADは、過去最大規模となりましたが、市民社会の参画も
質・量ともに飛躍的に向上しました。そして、その中心には、アフリカ市民社会
との協働がありました。アフリカと日本の市民社会は、1年以上のプロセスを重
ねて、TICADの3つの柱と4つの協力分野、および、フォローアップ・メカニズ
ムに関する具体的な政策提言”Voices 2008: Recommendations from African
and Japanese Civil Society”をまとめ、平行して、TICAD地域準備会合、閣僚級
会合で提言を行ってきました。国内では、このVoicesをベースに、7回の外務省
との定期協議会、アフリカ外交団との対話、国際機関とのコンサルテーションな
どを重ねてまいりました。この場をかりて、対話の機会を作ってくださいました
共催者の皆様に御礼を申し上げます。
TICAD本会議への参加は、オブザーバーという地位にとどまったものの、TICAD史
上初めて、公式プログラムとして市民社会セッションをTNnetとして主催いたし
ました。約160名が参加し、U2のボノやイボンヌ・チャカチャカさんといった、
アフリカ支援にご尽力されている著名人も駆けつけてくださり、ネット中継に
よって世界同時配信されたほか、テレビ、ラジオ、新聞の取材もつめかけまし
た。最終日にはTICAD共催者や国家元首が列席する本会議場で、アフリカ、国
際、日本の市民社会の代表がスピーチを行いました。貧困削減や食料安全保障へ
の一層の努力の重要性、貧富の格差解消と市民社会の重要性を訴え高い評価を受
けました。
また、昨年来、様々なイベント、メディアを通しての情報提供により、横浜在住
NGOの強力な発信力にも支えられ、一般の皆様の間での、TICAD認知の向上と、よ
り広く、アフリカやアフリカ市民社会への関心喚起に一定の貢献をできたものと
考えています。
では、
市民社会の、私たちNGOがともに働くアフリカの人々の、訴えは、TICADに届いた
のでしょうか。
TICADIVのプロセスにおいて、提言と対話を重ねてきた結果、一定の成果を獲得
したと考えています。全体的な評価は本日のテーマからも割愛させていただきま
すが、アフリカでの長期的な持続的な平和に向けた、民間セクターとの連携に関
する期待を、照会させていただきます。


TICADにおいて、福田首相は、本年1月に日本が「平和協力国家」として国際社会
において責任ある役割を果たすと表明したことをふまえ、TICADにおいてアフリ
カの平和の構築と定着に引き続き貢献していくという意思を明言されました。私
たち市民社会は、TICADにおいて、平和が、「人間の安全保障」というテーマの
もと、特に平和の「定着」という表現で議論されたことに目を留めています。
アフリカでは平和が進展し、全体的には安定の方向に向かっています。紛争解決
と復興には、アフリカ政府、アフリカの人々、またNGOの努力がありました。長
期的な紛争がいくつも終結し、TICADで議論されたように、民主化にも進展が見
られ、選挙による平和的な政権移譲が増加しました。
アフリカ人々が手にしたこの平和は、しかし、まだ脆弱といわざるをえません。
また、昨今の食糧危機、気候変動も、地域の安定に大きな影を落としています。
今日、人々の命や生活への影響として露見しているもの課題にとどまらす、食料
をめぐって地域レベルで始まった騒乱が大規模な抗議活動や衝突へと発展し、脆
弱な国家では内戦へと帰結する可能性があります。

皆様もご存知のとおり、アフリカの経済は全体として力強い成長を見せていま
す。しかし、アフリカでは多くの人々がその恩恵を受けず、4割を超える人々が
絶対的な貧困の中で生活をしています。特に、子どもたち、女性、障害を抱えた
人々、感染症とともに生きる人々、エイズ遺児、難民となっている人々は、社
会、経済、政治的に排除され、弱い立場に置かれています。

昨今われわれは、アフリカのいくつかの国々で、大きな所得格差と終わりのない
貧困に人々が苦しむ社会においては、強固な民主主義の基盤も揺るがされてしま
うという事態を目撃しました。富の再分配を伴わない経済成長は、社会の分断を
生み、暴力へと発展します。結果的に開発分野の成果が失われかねず、経済成長
も打撃を受けるでしょう。平和と安定は、成長と発展の大前提ですが、平和の定
着のためには、貧困を削減し、人々に希望を回復することが不可欠です。

TICADは、アフリカにおいて、個人の尊厳、欠乏や絶望からの自由、個人とコ
ミュニティのエンパワーメントをうたった「人間の安全保障」の概念を浸透させ
ることに大きな貢献をしました。そのことを受け、「人々の尊厳」を中心にす
え、成長、平和、開発を結びつけ、民主的で、責任あり、参加を促進するような
ガバナンスを強化するために、包括的なアフリカ支援が必要であるという、私た
ち市民社会代表の本会議場での訴えを、私は、ここで繰り返したいと思います。

その行動の指針となるべきは、ミレニアム開発目標です。
具体的には、貧困削減、教育・保健などの必須社会サービスへのアクセス向上、
政治参加、インフラの構築、人々の生活の向上、すべての人々への経済機会の提
供が促進される必要があります。
TICADは、全員参加型アプローチを通じてパートナーシップを拡大することを提
唱しています。既に、政府、民間セクター、市民社会の協働が、MDGsの達成、
コミュニティのエンパワーメントに貢献している成功事例はいくつもあり、本日
のセミナーでも発表されることでしょう。特に、女性は貧困家庭の命綱であり、
復興そして平和構築において重要な役割を担っていることは紛れも無い事実であ
り、ジェンダー平等の実現と女性のエンパワーメントはMDGs達成のための必須
条件だといえます。

民間セクターに期待されることは、企業が有する技術、研究開発、経験、人的経
済的資源による、貧困削減やMDGs達成への直接的な貢献、コミュニティで活
動するNGOへの支援、また、雇用やインフラなど人々への経済機会の提供など、
多岐にわたります。

TICADは、市民社会の役割の重要性を明記しています。私たちは、その参画が形
だけのもので終わることがないよう、すべてのプロセスに戦略的に関与する準備
があります。
ここにいらっしゃるあらゆるセクターの皆様のアフリカでの取り組みが、人間の
安全保障を推進し、真に人々の、また、コミュニティのためとなるよう、相互へ
の尊敬と助け合いに基づく連携が、政府、国際機関、民間セクター、市民社会と
の間でさらに進展するよう期待しつつ、挨拶とさせていただきます。

ありがとうございました。
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