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►2008.06.10 【情報提供67】 声明>TICAD IVに向けたTNnet活動総括(6月9日付)
 
アフリカに注目されているメディア関係者の皆さま

昨日出来上がった総括です。
すでにFAX等で届いている方もいらっしゃることと思いますが、ぜひご一読ください。

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声明~TICAD IVに向けたTNnet活動総括~

TICAD IV・NGOネットワーク          (2008年6月9日)
http://www.ticad-csf.net/TNnet/
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TICAD IV・NGOネットワーク(TNnet)は、先般開催された第4回アフリカ開発会
議(TICAD IV)に向けて、TICADのプロセスにおける市民社会の参加を実現・促
進すべく2007年3月に発足し活動を続けてきました。TICAD IVが終わった現時点
での、TICAD IVに向けたTNnetの活動を総括します。

■TNnetが目指したTICADのあるべき姿■
1.アフリカが真のオーナーとなるTICADへ
2.市民参加のTICADへ
3.人びとを向いたTICADへ


1) アフリカ市民社会を主役とした協働
~アフリカ市民社会を中心に据えた政策提言は史上初のことでした~

TNnetは、アフリカ開発の当事者であり主役であるアフリカの人びとの声に耳を
傾け、その声をTICADプロセスに反映させるために、1年以上をかけて100以上の
アフリカNGOとの対話・議論を重ね、『Voices 2008:Recommendations from
African and Japanese Civil Society to TICAD IV』(アフリカ・日本市民社
会からの提言)をまとめました。

アフリカがTICADの真のオーナーとなるべきと考えるTNnetは、日本で用意した提
言にアフリカ市民社会がコメントするのではなく、まずはアフリカ市民社会が用
意した提言を中心に据えて、時差や言語や距離を乗り越え、一緒に最終文書を
作ってきました。なお、アフリカ側ではTICADプロセスへの関与を目的としたNGO
ネットワーク(アフリカ市民委員会)が結成されるなど、アフリカ市民社会側の
取り組みも前進しました。このようなアフリカと日本のNGO協働の政策提言は、
TICAD史上初のことであり、その意味でも非常に画期的な提言となりました。

また、日本で認知度の低いアフリカ市民社会を知ってもらうため、アフリカNGO
関係者とともに、イベント参加・メディアへの説明・国会議員まわりなどを積極
的に展開し、アフリカ開発におけるアフリカ市民社会の役割の重要性を訴えまし
た。その結果、TICAD IVのために来日したアフリカNGOへのテレビ・新聞・ラジ
オの取材申し込みはひっきりなしとなり、その多くが実際の報道に結び付きました。

2) アフリカ・日本の市民社会の参画
~過去3回のTICADと比較し、市民社会の参画は質量ともに飛躍的に増大しました

TNnetは、2007年5月以降、隔月で7回にわたり「TICAD外務省・NGO定期協議会」
を開催し、上述『Voices』をもとに、具体的な政策要求を訴え、TICADプロセス
における市民社会の重要性と正式参加を求めました。その成果として、10月27日
にはTICAD IVプロセスの皮切りとなるイベント「市民が求めるアフリカ開発とは
~MDGs達成のためにTICADができること」をTICAD共催者の国連開発計画(UNDP)
と共催した他、TICAD地域準備会合(於:ルサカ・チュニス)およびTICAD閣僚級
準備会議(於:リーブルヴィル)で、市民社会セッションを主催し、市民社会の
提言を全体会議場で発表しました。

そして、TICAD IV本番。TNnet加盟団体数も43に達し、TICAD IVに向けて、アフ
リカ/日本/国際NGO56団体87名がID登録しました。その後、会議開催の12日前
に外務省の通達によって、「全NGOの本会議場へのアクセス・パスの発給数は、3
のみ」という市民社会軽視とも思われる事態が発生いたしました。しかし、この
ことによって、メディアや国会議員、一般市民など幅広い層の人びとに市民社会
の役割の重要性について考えてもらう契機となり、世論の後押しを受け、アフリ
カ・国際NGOが求めていた全員入手には至らなかったまでも、最終的に本会議場
へのアクセス・パスの数は11に増える結果となりました。

これまでの活動の積み重ねを経て、参加形態はオブザーバーの立場に留まったも
のの、TICAD IVにおいては、1日目午後にTICAD史上初の公式プログラムとして市
民社会セッションをTNnet自らが主催し、2日目午後にはTICAD共催者や国家元首
が列席する全体会議場でギュスターブ・アサー(アフリカ市民委員会・議長)が
市民社会を代表してスピーチを行いました。

約160名が参加し、ボノ(U2)やイボンヌ・チャカチャカといったアフリカ支援
で重要な役割を果たす著名人が駆けつけた市民社会セッションは、ネット中継に
よって世界に同時発信された他、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌の取材陣がつめか
けました。また、市民社会代表のスピーチについては、貧困削減や食料安全保障
への一層の努力の重要性、貧富の格差解消と市民社会の役割の重要性が訴えら
れ、高い評価を得ました。

TICAD IV会期中には、アフリカ・国際・日本市民社会の参加者が協力して6本の
共同プレスリリースを発信するとともに、30日午後には都内で共同記者会見を行
い、メディアを通じて市民社会の声の発信に努めました。

3) 市民社会の声は届いたか?
~MDGsの重要性、無償援助倍増、「市民社会」など、一定の成果がありました

TICAD IVプロセスにおいて、市民社会が実質的に政策論議や決定に関与する余地
は限られたものでした。しかし、上記のようにTNnetが積み重ねてきた提言活動
は、一定の成果を獲得しました。

議題設定においては、昨秋のシンポジウムで、「MDGsの達成」を最優先課題化す
るよう要求、その結果、人間の安全保障の下に「MDGsの達成」が明記されまし
た。TICAD IV初日、TNnetが一貫して要求してきた、対アフリカ向け無償援助増
額が福田首相から表明されたことは、援助全体の総額、他国間援助への影響など
が不明瞭であるものの、アフリカ支援の方向性としては歓迎されます。

また、TNnetは、3月の閣僚級会合で発表されたTICAD IVの成果文書草案(横浜宣
言及び行動計画)で、MDGs・民主化重視の後退、市民社会の重要性の軽視が明ら
かになったことを受けて、洞爺湖サミットに向けて活動する2008年G8サミット
NGOフォーラムとの協働を開始し、両文書に対する緊急提言などを行いました。
行動計画に関しては、数値目標を盛り込んだ詳細な対案を作成し、提示しました。

TICAD IV成果文書では、後退したMDGs焦点化が改善するなど、上記の緊急提言
内容が一部反映されました。一方で、民主化については、分科会では議論されて
いたにも関わらず、成果文書に明記されなかったことは遺憾です。行動計画の附
表が作成され、主体とインディケーターが明示されたことは、具体的な数値目標
を伴った行動計画を要請してきた市民社会の声が獲得したひとつの成果と言える
でしょう。また、直前まで記述のなかった「市民社会」の文字が横浜宣言や行動
計画に盛り込まれました。福田首相の議長サマリーも市民社会の役割を認識した
内容へと導いたといえます。この「市民社会」の記述が、単なる象徴的なものに
終わらないよう、TNnetでは引き続き、フォローアップメカニズムを含むプロセ
スへの市民社会の参画を求めていきます。

※緊急提言やTICAD IV成果文書の政策面での評価(プレスリリース)は、別途
(http://www.ticad-csf.net/TNnet/)をご参照ください。

4) 市民へのアピール
~TICAD認知の向上、より広く、アフリカやアフリカ市民社会への関心喚起に貢
献しました

結成以来、TNnetは幅広い層の日本の人びとのアフリカへの関心を喚起し、アフ
リカの人びとの声を届けるためのイベントやシンポジウムを数多く実施してきま
した。TICAD IVの2週間前に横浜で開催されたアフリカンフェスタ2008に向けて
は、TNnetからプログラム委員を選出し、プログラム形成や策定にも積極的に貢
献しました。特に、TICAD IVのサイドイベントとして位置づけられていたにもか
かわらず、TICADの説明やアフリカの現状の紹介がプログラムに欠けていたこと
を踏まえ、TNnetとしてレクチャーコーナーやリレートークなどを提案・企画・
運営いたしました。これらの企画は、多くの市民の熱心な参加を獲得した他、
フェスタで最も大きな面積を占めたNGOブースの魅力も相まって、過去最高の20
万人近くの来場にも貢献いたしました。

TICAD IV開催地の横浜市との連携、横浜在住NGOの強力な地元発信力にも支えら
れ、TICAD IVの3日前に主催した『People’s TICAD~みんなも参加できるアフリ
カ開発会議』では、かつてないほどの幅広い年齢層、多様なセクターからの300
人を超える方の参加を得ました。3日間会議場内のみで開催されるTICAD IVを、
少しでも市民に開き、アフリカへの関心の裾野を広げることができたとともに、
市民社会を主役とする「新しいTICADのモデル」を示すことができました。

また、5月7日にTNnetが主催した市民版の官民協議会などでは、援助政策や援助
事業にとどまらず、多様なセクターによる、様々な形式でのアフリカと日本の交
流、人と人のつながりのあり方について、事例紹介をしつつ、将来のアフリカと
の交流について考える機会をもちました。

最後に、TNnetが要望書等で要求してきたTICAD IVのネット中継が、開催直前に
決定し、「開かれたTICAD」が一歩実現しました。

5) メディア
~アフリカ報道に量・質の両方の面から貢献した他、市民社会の声の重要性が広
く認識されました

TNnetによる継続的なメディアへの情報提供とアプローチにより、日本史上初め
てといえるほど多くのアフリカ報道を実現しました。その結果として、TICAD IV
そしてTICAD IV前後のアフリカ関連報道で、市民社会の声が重要なプレゼンスを
確保しました。

特に、TICAD IV直前に浮上した「パス問題」が一因となり、本会議前に市民社会
に対するメディアの注目を集め、「市民社会の声」を聞きたいという取材が殺到
しました。これによって広く一般の日本の人々の関心を集め、市民社会、特にア
フリカの市民社会の参画の重要性が日本社会、メディア、国会議員に浸透したと
いえます。(新聞などによりNGOが取り上げられた報道数は20を越えました。)

メディアセンターでのブリーフィングが許可されなかったにもかかわらず、海
外・日本メディアに市民社会の声がとりあげられたことは、上述のメディアの関
心に加え、頻繁なリリースの配信や地道な働きかけの成果であったといえるで
しょう。一方、各NGOが有する個別課題の専門性に期待して、メディアから知見
を求められるケースはあまり見受けられませんでした。TICAD IVを契機に高
まった、メディアからのアフリカや開発課題への関心を一過性のものとせず、継
続的な関係を強化し、さらに、掘り下げた視点を求められるよう深化させること
が、次なるステージの課題として認識されています。

問い合わせ先:
TICAD IV・NGOネットワーク(TNnet)
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田1-21-1早大西早稲田ビル7Fプロジェクト室613
-6 早稲田大学アジア太平洋研究センター気付 
TNnet事務局 (特活)TICAD市民社会フォーラム

Tel & Fax : 03-5286-8261 E-mail: tnnet_info@ticad-csf.net
URL :http://www.ticad-csf.net/TNnet

TICAD IV・NGOネットワーク(TNnet)は、第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)
に向けて、2007年3月に発足したNGOネットワークです。アフリカ地域で活動を実
施してきた日本のNGO・43団体が加盟しています。

あしなが育英会、アデオジャパン、(特活)アフリカ地域開発市民の会
(CanDo)、アフリカと神戸俊平友の会、(特活)アフリカ日本協議会、アフリ
カ平和再建委員会(ARC)、アフリカ理解プロジェクト、(特活)アフリック・
アフリカ、(特活)Our Planet –TV、エイズ孤児支援NGO・PLAS、NGO DOJYO、
NPO法人えひめグローバルネットワーク、(特活)オックスファム・ジャパン、
(特活)草の根援助活動、(財)ケア・インターナショナル ジャパン、(特活)国
際協力NGOセンター(JANIC)、財団法人 結核予防会、財団法人 ジョイセフ 
(家族計画国際協力財団)、ザ・ダパードファンデーション、(特活)サパ=西
アフリカの人達を支援する会、特定非営利法人スーダン障害者教育支援の会
(CAPEDS)、すぺーすアライズ、(特活)TICAD市民社会フォーラム、(特活)DPI
日本会議、(特活)難民を助ける会(AAR JAPAN)、(特活)日本アフリカ親善
協会、(特活)日本国際ボランティアセンター(JVC)、(財)日本フォスター・
プラン協会(プラン・ジャパン)、日本リザルツ、農業・農村開発NGO協議会
(JANARD)、バオバブの会、(特活)ハンガー・フリー・ワールド、(特活)
ピース ウィンズ・ジャパン(PWJ)、特定非営利活動法人ピースビルダーズ、
FAN3-ファンサバ‐、HOT AFRICA、(特活)ほっとけない 世界のまずしさ、緑のサ
ヘル、NPO法人未来構想戦略フォーラム、(特活)横浜NGO連絡会、World
CleanProject、(特活)ワールド・ビジョン・ジャパン、わかちあいプロジェクト 



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(特活)TICAD市民社会フォーラム事務局
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田1-21-1
  早大西早稲田ビル7F プロジェクト室613-6
  早稲田大学アジア太平洋研究センター気付
Tel & Fax : 03-5286-8261
e-mail:office@ticad-csf.net
URL :http://www.ticad-csf.net
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