2007.03.15 TCSFメールマガジン NO. 036 (2/2)
■JBICがアフリカの政府債務を増やさない新たな貸付けをスタート
国際協力銀行(JBIC)は2月20日、アフリカ開発銀行(AfDB)との間に、115億円の円借款【貸付金利0.75%、償還期間40年(うち据置き10年)】の貸付け契約を締結した。
これは、2005年のグレンイーグルズ・サミットで日本政府が発表した、円借款による対サハラ以南アフリカ支援の新しいスキーム“EPSA”の一環で実施するもの。具体的には、AfDBの民間セクター局担当の“アフリカ諸国の民間企業への貸付業務”の資金原資を、円借款により融資する。調達条件は一般アンタイド。
なお、今回が国際開発金融機関に対する初の円借款供与でもあり、この新たな支援スキームには、アフリカの民間企業にとってカントリーリスク等でとかく困難な資金調達を、当該各国政府の対外債務を増やさずに支援するというメリットがある。民間セクターの経済活動活性化による雇用の拡大と所得向上が期待される。
一方、この円借款による支援とは別に、JBICは2月9日、“非ODA資金”(旧輸銀融資)によるアフリカ向けの融資枠として、 “東・南アフリカ貿易開発銀行”(通称「PTA銀行」、在ナイロビ)に対し、総額15億円の輸出クレジットライン設定の契約を締結。
これは、アフリカ東・南部の現地企業が、機械設備等を日本から輸入する際、その輸入代金をPTA銀行を通じてJBICが貸付けるもの。PTA銀行は、1985年に東部と南部のアフリカ諸国がメンバー国となって設立した地域貿易開発銀行。
この“非ODA資金”による融資も、アフリカ諸国政府の対外債務を増やさずに、当該諸国の民間企業が設備投資資金を得るメリットがある。