第18回TNnet会合 議事録
日時:2008年6月2日(月) 12:00~14:30
場所:早稲田大学19号館 313号室
参加者:(特活)アフリカ日本協議会、 (特活)草の根援助運動、 (特活)TICAD市民社会フォーラム、特定非営利活動法人 DPI日本会議、(特活)日本国際ボランティアセンター(JVC)、日本リザルツ、ハンガーフリーワールド、(財)日本フォスター・プラン協会(プラン・ジャパン)
【審議事項】
①TICAD本番期間中の感想と今後
②次回定期協議会
③G8サミットとの連携について
④TNnetの今後
⑤その他の懸案事項
【審議事項】①TICAD本番期間中の感想と今後 【参加者員】
■内部調整・ロジ負担について
<感想>
ロジ人員が不足しており、ロジを担当した各人の負担が大きかった。TNnetメンバーが会場に多くいたはずだが、実際にロジに回れる人は非常に少なかった。
当日の様子を把握できるのが直接参加していた人のみであったので、ロジが滞った。
メディアが充実していたことや、横浜の団体の地の利を生かしたロジへのサポートは今回の成功に大きく寄与した点である。
ロジ面の総括は、事務局で行った後に提案する。
■市民へのアピールについて(People’s TICAD等)
<感想>
People’s TICADを行うことは、キャパシティ面と当日に備えるという観点から困難を伴ったが、これがあって初めて、市民社会が主役であるTICADのモデルを示すことができた。
People’s TICADの参加者の年齢層が高かった。原因として、駅の広告などの宣伝効果が高かったこと、また、行政やYNNなどの地元の発信力が強く、信頼性が高かったことがあげられるのではないか。
これまでTICADのことを知らなかった自分の所属団体のスタッフに、Peoples’ TICADに参加してみてよくわかったという感想をもらった。
一般の市民に、G8とのからみがどれほど認知されているのか不明である。
横浜市が非常に力を入れてアピールしたので、横浜市民をはじめとしてTICADを知らなかった人にまで情報が届いたのではないか。
TNnet単体の努力というよりは、こうした状況全体がプラスに働いたのでは。2003年と比べて明らかな進歩である。
■メディア
<感想>
Alex氏がメディアに取り上げられたが、それをどのようにつなぎとめるかが重要。彼へのサポートができたこと自体も今回の成果と言える。
期待を超えた成果が出たと思う。
メディアに取り上げられた内容としてはアフリカのレポートのようであることが多く、TICADや我々の活動については注目されていなかったという印象を受けた。Alex氏も市民社会の代表というイメージでの取り上げられ方ではなかった。
テレビ等は、撮影が入ったらそれでOKではなく、どのように取り上げられるのかも含め、編集や放送までフォローする必要がある。次回は、メディアパーソンを決めて、現場にも参加するという意気込みが必要では。
内部調整を充実させれば、メディアにもさらに関われたと思う。
■本会議場へのパスに関する問題
<感想>
パス問題があったにも関わらず、実際には入らない人もおり、余っていたのが残念。
パスの受け渡し場所が1階のNGO展示ブースだったが、その周辺に人がいないことが多く、渡す相手を見つけることが難しかった。また、相手がモニタリングルームに入ってしまうと、見つけることがより困難になった。
パスのクライテリアは事前に話しあっていたが、パスを持った人がTNnetメンバーとして、その役割を果たしきれていなかったのではないか。
本会議場に入れると思っていなかったため、モニタリングルームで視聴していたことがあったが、その間パスが余っていたことが後で判明した。
パスの重要性や、人の役割についての認識が不十分で、参加者一人ひとりの役割がシェアされていなかった。
これら認識の違いは、ネットワークの難しさでもある。TNnetのメンバーとしてではなく、自分の団体をどうしても優先してしまいがちになるので、それをどのようにハンドリングするかが課題である。
これまでの働きを十分に分かっておらず、積極的な参加をしてこなかった人がパスを持ったことで、これまで関わってきた人とどのように折り合いをつけるかが課題となった。これまで関わってきた人は、パスの取得に様々な困難があったことを十分に理解しているが故に、むしろ遠慮する傾向があった。最終的には立候補により担当が決まってしまった。何らかの方法で、チーム編成などをフォローできればよかったと思う。
迅速さが求められるロビー活動において、赤いパスを持っている人の間でチームワークが見られなかった。
パス問題を通して、外務省内の日本の市民社会の位置づけの低さを実感した。ICCFの分科会での発言は、国際機関からポジティブに受け入れられたことや、福田首相がリプロダクティブヘルスについて、初めて国際会議で発言するなどの進展もあった。
TICAD IIIに参加した団体も、以前の経験を継承できていなかったのでは。経験がないことを前提とした調整ができていなかったのが反省点である。
パス問題によってメディアの注目を得ることができたという一面もある。
NGO側からパス問題について発信する際にGustaveがいたこと、それに国会議員も動いてくれたことが大きかった。
アフリカ社会の重要性が市民社会・メディア・国会議員にも浸透したのでは
パスの「数」だけが問題なのではなく、市民社会がきちんと参加し発言できるTICADであることが重要だった。数の問題のみにメディアがフォーカスされたのが残念だった。
<今後の対応>
事務局が作成したパス経過のレポートに、その後の経過も追加して情報として残すこととする。
■IDカードに関する問題
<感想>
IDカードを発行された人は3日間会場にいることが前提である点が、参加者の間で十分に認識されていなかった。IDカードの発行にも大変なロジが発生したにも関わらず、参加しない人がいたのは問題である。
■プレスリリース・政策提言
<感想>
本会合に参加したアフリカNGOがインプットを明記したのだが、それがプレスリリースで触れられなかったのは残念だった(Alex氏の障害に関する問題の指摘など)。実際にプレスリリースを書く人以外の、書きたいことを持った人の意見をどう取り入れるかが課題ではないか。→ガボンで決まったことが大前提で、その後のことは取捨選択された結果である。ただ、その大前提があったことを、TNnet内でより明確に共有しておくべきだったのではないか。
事前の準備があれば、各団体でもプレスリリースを出すことは可能である。ガボンで食料が取り上げられなかった経験から、今回はAJFとHFWが食料に関するプレスリリースを発行した。しかし、食料に関するプレスリリースを発行することについて、TNnet全体でも意見のすり合わせは必要だったのでは。
(ガボンの経験から、現場にいるプレスリリース発信担当者に作成をまかせるということになっていたが)、プレスリリースの表現やトーンの強さについては、TNnetとして事前のクライテリアが必要だったのではないか。
最終プレスリリースを発行したが、当日会場で配布したものには、誰が発行したリリースなのかが明記されていなかった。この点でメディアにも問い合せを受け、また外務省側からも苦言が呈された。体裁を整えることと、内容の作成とは別の人が担当するなどすべきだったのでは。
市民社会というまったく事前になかった文言が行動計画や横浜宣言に入ったという効果があった。「無償で2倍」もNGOを意識したものだろう。
<今後の対応>
TNnetの成果について、政策チームでもう一度整理する。TICADはひとつの場であるので、今後のフォローアップメカニズムや、G8との連携の中で、どこまで貢献できたかを話し合うことも必要である。
6月第1週中に、TNnetとしてTICADを振り返る総括的なステートメントを出すこととする。本番期間中に発行したプレスリリースは、現場で起こったことにしかフォーカスできていないので、時間がたって総括をすべきである。また、次への提言へつながる、プロアクティブな会議の総括にするのがよい。(作成担当:PRチームリーダー林さん)
洞爺湖に向けてのプレスリリースは、6月第2週くらいに発行することを目指す。
■市民社会セッションについて
<感想・報告>
スタッフを含めて160名くらいの参加があった。
皆ほかのことで手一杯で市民社会セッションについて考えることが疎かとなってしまった。このセッションをシンボリックなものと考えてしまい、政策的に使うというマインドを当初から想定していなかったのは問題だった。一日目の午後という時間帯であったこと、また「市民社会が入れないのはおかしい」という主張を全面的に押し出したことから、それ以上政策的に利用することは難しかったかもしれない。
同時に、初日に開催したことで、2日目以降の広報効果があったことが指摘できる。
ボノがくるということでメディアの大行列、アテンションをひくことができた。夜まで、メディアから記事を書くための確認の電話がきた。
資金面の問題があったが、日・英・仏の同時通訳をつけた方がよかった。フランス語の人たちも話しづらく、また複数のメディアから日本語音声が欲しいというリクエストが強くあった。TICAD IIIの時と同様に、場所代・通訳代ともに外務省が出すのが好ましかった。
政府との対話にもかかわらず政府がいなかった。大臣や大使も出たかったが、大統領が動くと皆一斉に動かないといけないから無理だといわれた。教訓として、市民社会セッションを(スケジュール的に)本会議とのパラレル会議にしてはいけないと思う。
■食料価格高騰問題
前対応として十分でなかったが、アフリカNGOは全員言及しており、そこはメディアに結構引用されていた
プレナリーでもエリトリア大統領以外は全員食料問題に言及していた
■記者会見(TICAD会場内)
ぶらさがりの反響は良かった。 *ぶらざがり:記者会見後の時間
ぶらさがりをやった意義はあったが、あれほど人はいらなかった。メディアとつながりがある人、アフリカNGOがいればよかったのではないか。
■記者会見(TICAD終了直後、於フォーリン・プレス・センター)
ぶらさがりの時間をもっととるべきだった。
しゃべりたくてしゃべったNGOが、自分の言葉で話していたことが心に訴えかけてきた。
基本的にメディアは、皆早くぶら下がりたくて仕方なかった様子。前回と違う点は、参加メディアが多かったことと、アフリカ側の誰に何を聞きたいかを事前に決めていた人が多かった点。それはこちら側から懇切丁寧に情報を送り、長い間に渡って密着取材してもらった成果だろう。
【審議事項】②次回定期協議会
次回は6月16日の週としたい。これは最後の定期協議会となる。場所を外務省にするか早稲田にするかは、運営委員で戦略を考えて決定する。
【審議事項】③G8サミットとの連携
7月7日16-19時にオルタナティブサミットが開催される予定。Gustive、PELUMのJoseph、農民関係の方、計3名分がロビーイングするための助成金が取れそうである。TNnetとして彼らをどう扱うか、決める必要がある。
【審議事項】④TNnetの今後
「今後」と一口にいっても、短期・中期・長期的な意味で異なる。TCSFは解散し、TNnetは継続することが決まっている。TCSFという人・金などのリソースがない状態でTNnetとしての今度をどうするか。同じ団体がずっと事務局を務めるのは健全ではないのでは。事務局として、反省点はきちんとまとめて、渡すつもりでの情報は整理できている。ただ、どこがネットワークを引き渡す先か、わからないままで話すのは困難であり、皆不安に思っている点である。
短期的な課題としては、
総括ステートメント、ODA2倍増・円借款4000億への対応、定期協議会、
中期的には、
G8サミット対応、TNnet当初の終了見込み
長期的には、
TICAD Vなど
等が挙げられる。
30日の懇親会前に、アフリカNGOを交えて今後の連携についてミーティングを行った。今後、連携を行う体制としては、アフリカ側のフォーカルポイントとしてGustaveがおり、日本側にフォーカルポイントとしてTNnetを位置づける。アフリカ側はフォーカルポイントを中心としてメールにより常時つながっていて、日本側からのインプットに対してアフリカ側がアウトプットを出す、という体制。地域レベル、国レベル、テーマ別で話す。
今回は、団体として参加している人以外に情報が伝わっていない。ウェブへのアップなど、情報提供が必要
【審議事項】⑤その他の懸案事項
<アフリカンフェスタについて>
6月10日夜にプログラム委員会の反省会が開催され、出展団体のアンケートを元に話し合いが行われる予定である。プログラム委員会としてTNnetが果たした成果をもっとアピールする必要がある。TNnetの名前がプログラムにさえ書かれておらず、誰にも知られていない。また、TICADへ向けてのイベントだったのに、そのことがまったく書かれていなかった点も問題である。
次回のアフリカンフェスタも横浜で開催の可能性が高い。それをどの程度TNnetとして後押しするかは、TNnetとして改めて話し合う。
<お礼周りについて>
お礼周りは重要。事務局でリストを作るので、抜けているところを指摘してもらえれば。