日時:2008年7月18日(金) 12:00~14:30
場所:早稲田大学19号館 315号室
参加団体:(特活)アフリカ日本協議会、アフリカ理解プロジェクト、(特活)TICAD市民社会フォーラム、日本リザルツ、(特活)ハンガー・フリー・ワールド、(財)日本フォスター・プラン協会(プラン・ジャパン)、(特活)ほっとけない世界のまずしさ、(特活)ワールド・ビジョン・ジャパン
【報告①】G8サミットの報告
今回のG8サミットは、日本政府も「TICAD IVの成果をG8サミットへ」と位置づけているように、TNnetとしてもTICAD IV後のフォローアップの一環としてG8サミットでのアフリカアジェンダが抜け落ちないよう取り組んできた。
ただし、北海道という場所もあり、現地でG8サミット関連の諸イベントに対応する人員が限られていたため、TNnetとして行ったことは、①市民サミット2008への参加、②IMC(International Media Center)でのメディアワークの2つである。
今回のG8サミットのためにTCSFが助成金を使いアフリカNGO 3名(Mr. Gustave ASSAH(Social Watch Benin/Civic-Commission for Africa)、Mr. Joseph SSUUNA(PELUM Association Zambia)、 Ms. Joyce Mwange(ザンビアの農民))を招聘した。
【市民サミット(市民セッション)】
札幌での市民サミットでは、G8フォーラム貧困開発ユニットが開催した7月7日の市民セッションにMr. Gustave ASSAH氏が参加した。その他、6日の市民サミットオープニングでもアフリカNGOとしてスピーチをしたため、スピーチ後のメディア取材も受けた。
【IMC】
IMCにおいては、世界各地から約100名のNGOがNGOワーキングスペースで活動し、記者会見やプレスリリース発行、メディアからの取材対応などを行った。
TNnetとしては、アフリカというイシューでG8フォーラム貧困開発ユニットやGCAPと共同の記者会見を2回(「アフリカ問題:アフリカNGO・農民の声-アフリカ・日本のNGO共同記者会見」(7月7日午前)、「アフリカ・アウトリーチ会合、「アフリカ開発」議題の内容と市民社会」(7月7日午後))行った。
プレスリリースも上記の記者会見同様、他のネットワークと共同して発表している。(すでにメールで報告済み。TNnetのウェブサイトにアップ済み)
アフリカNGOからのコメントが欲しいとメディアからの問い合わせも多く、20以上の記事(その他、ラジオ、TVもあり)となった。特にアフリカ農民のMs.Joyce Mwangeはメディアから取材依頼が多かった。
【IMC参加者:報告及びG8サミット評価】
今回のG8サミットでアフリカがアジェンダに出たということは第一歩であった。
食料問題についてフォローしていたが、どんな内容が中心となって協議されるか明確でない中で、リアクションをしなければいけなかったのは難しかった点である。
政策面では、TICAD IVでは経済成長一辺倒だったのに対し、MDGsがフォーカスされたことは、最終的にはTNnetとしても“成果”としていえるのではないか。
G8フォーラムと連携する(やれることは一緒にやる)、という形はうまく取れたのではないか。
【アフリカNGOとのMTG報告】
これまで、TNnetのVOICES作成や諸イベントで関わっているMr.ASSAHとMr. SSUUNAともTICAD IVのフォローアップをどうしていくかの議論をできたのは良かった。アフリカNGO側の意見としては、「アフリカ側でTICAD Watchは何らかの形をとってフォローしていきたい」「GCAPが今後動きを見せるところに合流できれば」ということを話していた。
行動計画(ODA倍増)へのフォローの具体的部分についての対応は日本側の宿題。
また、アフリカモニターという、APF(Africa Partnership Forum)で発表したものを、GCAPアフリカが絡んでいる、という情報もあった。包括的な話になっているが、だからこそ議論が発展しないという状況ではある。その中で、TICAD Watchのようなグループを作って一緒になってやっていけたらよいのではないか、という話もでてきた。
【報告②】事務局からの連絡
収支報告。前回と変わっているところとしては、TICAD IVでの市民社会セッションで使用した会場費用が決まったことにより、残金が残った。(6月時点では、9万円以上の請求が来ていたが、会場使用の交渉を重ねた結果、最終的に13,650円となった)
現在のところ、117,337円の黒字となっている。あと2ヶ月強の活動の中で、TNnetの活動報告書を作成する必要があるため、残金はその費用に充てることとなる。
また、すでにメールで報告している通り、TNnetの事務局であるTICAD市民社会フォーラム(TCSF)が、TICAD IVを終え事務局を縮小したために現在は常勤スタッフ1名の体制を取っている。(報告)
報告書については、事務局の業務上、8月後半もしくは9月に入ってから取り掛かりたいと考えている。
【審議事項】
1. TICADのイニシアチブ(TICAD文書の内容)を共催者がやる際に、NGOと現場でどうするか
2. アフリカNGOのネットワークをどうするか
3. TICAD Follow-up Mechanismへ求めるアクションをどうするか
4. Follow Upの定期協議会についてどうするか
5. TNnet後の組織をどうするか
※議題案で挙がっていた上記を整理し、下記の①②について審議した。
【審議①】現行TNnetでやるべき活動
【情報共有】(運営委員会(7月18日10時30分~12時)からの報告)
<24日 国際協力局国別二課との面談>
先日(6月27日)の定期協議会における別所国際協力局長との議論で、ODA増額の具体的な内容について、国際協力局国別第二課と話をするよう紹介を受け、7月24日に外務省へ行き面談をする予定。今回の話の内容としては、TICAD外務省・NGO定期協議会が終わった今、どのような形でODA増額などのTICADフォローアップについて議論していくか、また何について議論をするか、など、議論の形式や議論項目についてざっくばらんに話をしようというものである。参加者としては、TNnetから運営委員数名で対応予定。先方の出席者は、国別二課の課長や国際協力局総合計画化の方、中東アフリカ局アフリカ第二課の方と聞いている。
今回は、協議の形や議論の項目などに関する簡単な意見交換(情報交換)程度で、次回から、具体的にODA増額の具体的なNGOとの連携の可能性などについて議論を進めていく予定。
このタイミングで開催するのは、外務省内で8月が予算申請の時期であることから、7月中に話をしておきたいと急いでアポイントメントを確保した。
【24日 外務省との面談 議論の戦略】
<協議の目的・協議(ODA増額)の中身について>
・2015年のMDGs達成に向けて、アフリカにはまたフォーカスが上がる。
・アフリカに関わっているNGOが協働できるような仕組みを作ることは必要。
・VOICESを作った時もそうであったが、アフリカの未来とアフリカの市民社会の声をアプローチするという目的でフォローしてきたが、今後のODA増額の部分も、アフリカのNGOに行き渡るような仕組みを作ることも目的となるのではないか。
・TICADに係る事業のもので具体的にNGOと連携を取れるようなものが出てくるのであれば、TNnetの加盟団体で関係するところなどにも、協議会に一緒に来てもらったほうが良い。
・少なくともテーブルに着くことができた、ということ。イシュー別ではすでに存在する協議会があるが、「アフリカについて」というテーブルは初めての試み。これまでTICAD外務省・NGO定期協議会での経験が良かったという評価があるからこのようなテーブルがもうけられたため、良い形で残していければよい。
・「草の根に還元せよ、だからNGOが担うべき」というのは合意が得られるが、「草の根に還元せよ、だからアフリカNGOにお金を落とすべき」というにはロジックな組み立てが必要。後継TNnetが今後開いていく協議会の中で、色々な団体が日本のNGOとして強化するべき、として頑張ってきて、合意をとってきた部分がある。日本のNGOを協議のパートナーとするべき、というように日本のNGOの立場も強化してきた。そのため、「NGOが担うべき」といったときに、日・アフリカ間のNGOで衝突がないように整理する必要があるのでは。また、他の国際機関とも競合しないようにすることには注意しなければいけない。
・草の根、アフリカNGOであればどこでも良いという話ではなく、アフリカのNGOの中でも、草の根に対してアカウンタブルな団体で、日本のNGO地位向上とパートナーシップを理解している団体への還元でないと次につながらない。また、アフリカでMDGsの促進化に関わっている団体。
・TICAD枠内のODAイニシアチブなので、アフリカNGOのキャパビルをつけることで、道筋を建てることは可能。死活問題である日本のNGO団体をおびやかさないように配慮しなければならない。
・アフリカのNGOが実施に関わる=アフリカNGOにお金が落ちるようなスキームを目指すのか、それとも日本のNGOを通した援助体制を目指すのか。政策提言でアフリカの声を反映させることとはまた別問題。
・ODA振り分けに関して、TNnetが全ての具体的な内容も細かいところまでフォローしきれないのではないか。
・アフリカが新しく焦点化された機会を利用していくことは必要。実施側に関わる際に、器量、方向性がなければ難しい。そのためにはすでにこのような器量、方向性、経験を持っているところとの連携は必要。
・教育と保健はまさに“実施”であるからすでに協議がなされている。
・すでにあるものについては、TICADイニシアチブの増加部分についてのみ、アフリカ部分についてのみに関して、どんどんやっていってもらえるようにすれば良い。そして、今後のTICAD Vを考えたときに、TICAD IVで打ち出されたイニシアチブに、すでにやってきたあるイシューの政策協議の成果としてでると、TICADイニシアチブについても成果を出した、という結果が(TNnetの冠をかぶっているか否かに関わらず)TICAD Vに向けて重要であろう。すでに動いているもの(すでにある協議会など)と上手に補完しながらやっていく必要がある。(運営委員会では、これに関して「ブリッジング」という言葉が出てきた)
・新しくできる場が拡散してしまい、問題がぼやけていくのは困る。アフリカに関わる課題で取り組みがあり、分野ごとに分かれて取り組みができる機会はとても少ない。
<協議会の形について>
・すでに存在しているNGO外務省定期協議会やイシュー別の協議会と同じ話を別で協議してしまわないように、「(例えば保健と教育については)別のスキームで話し合っているから、そっちで話し合っていますよね」という確認をする必要がある。それによって、NGO全体の動きの中で一部である、というところを見せる形をとる必要がある。
・連携推進協議会など色々な協議会があって、具体的なインプリ系NGOからの意見を吸い上げる必要がある。
・日本のODAをどうフォローアップしていくか、というときに、日本のNGOのポジションが明確である必要がある。TNnetの枠組みがなくなるということを前提に、定期協議会等でTICADの文脈を入れていくことがどれだけ可能なのか。別の枠組みでするのか、このまま協議会という形を残していくのか。
・先日他団体の総会でも、TICAD外務省・NGO定期協議会はこれまでの外務省・NGO定期協議会とは違い、課題がはっきりしていることもあり、回数も多く、具体的な話ができたことを皆で共有した。24日については、様子見の面談だが、やった後で、関わりのありそうなところには報告を入れて、別の形で仕掛ける必要があるのではないか。
<アフリカNGOについて>
・アフリカNGOのことは、どこまで話すべきか。
・→キャパシティービルディングが重要であるということを基本に話をすべき。
・VOICESに「草の根にアカウンタブルな」という文言は書かれているので、具体的な話をしていく必要がある。
・自分たちの指標を作っていくことが必要。TICADで打ち出された戦略というものがいくつかあり、アフリカの市民社会のそれぞれの取り組みの中でどう連携していくかという具体的な話が出ていない。まずは、全体として、アフリカNGOがどうやって関わっていくことができるのか、という話を聞きださないといけない。
・例えば、「この国にはこの分野に強いNGOがあって」という情報を伝えることもできる。アフリカNGOも一緒に入って議論できるようにする 個別の実施を考える前に、自分たちの基準・評価を固め、それを外務省に伝えていく必要がある。
【承認事項】
教育と保健については、運営委員会でどうするか検討しておくということでよいか。(承認)
既存の協議会と深く関わりがあるNGOや担当者に、現在の事務レベルでの協議の現状と、今後の協議会の形について情報共有と意見収集を運営委員会でしておくこととする。(承認)
①TNnetの今後について
【状況説明】
TNnetの今後については、4月に、事務局から加盟団体にTNnetの今後についてのアンケートを行い、これまでの会合(18回・19回)でも度々議論を重ねた。そこで出た意見として皆が一致していることとしては、「TNnetで出た成果を次に何らかの形で継続していくべき」「TNnetで気づいたアフリカNGOとの連携を残していく」というようなもの。その後の会合では、「TNnetの活動終了(9月末)後には、新しいネットワークを作る」「どこかが事務局として機能して活動の継続を管理していくべき」ということについては方向性が固まっている状態である。
【立候補】【新生ネットワークの事務局について】
AJFがTICADにこれまで関わってきた経緯もあり、先日のAJFの理事会でAJFが新生ネットワークの事務局として立候補することが承認された。TICADフォローということも含め、アフリカは今後重要になってくる。そのための組織固めの役割をやっていきたいという話になった。
今まではTICADに関わる諸イベントへの対策やTICAD IVへ向けた政策中身についての活動が中心となってきたが、今後の新生ネットワークの活動としては、今のところ増額されたODAについての対策などが挙げられている。中身についてはネットワーク全体で進めていかなければいけないが、AJFが立候補している事務局の役割としては、ネットワークの経理の部分や、外務省との連絡窓口の機能など、現在のTCSFの役割の部分を担う予定で立候補する。
【運営委員会(TNnet会合前)の議論のシェア】
本日のTNnet会合前に運営委員会をし、現行TNnetがしなければいけないこと、新生ネットワークがやっていくべきこと(案)をまとめた。(資料配布)9月末にTNnetの活動終了・10月1日から新生ネットワークの誕生、外務省の予算編成が8月にあるということで、短期間で検討しなければいけないことが沢山ある。2008年G8サミットNGOフォーラムも9月末に解散予定であり、GCAP JAPANの事務局となっている(特活)ほっとけない世界のまずしさも9月末で解散予定である。このようなネットワークの解散時期だからこそ、これまでの互いの経験と成果をつなげられるような有機的なつながりを作れると良い。
【意見】
・イシュー別のアプローチも大事だが、日本のNGO全体として次のステップ(環境改善)へつながるような協議も重要。
・GCAP JAPANの再構成も9月末までに議論される予定。今後TICAD Vや2015のMDGsの年にむけたTransitionとして、アドボカシー的活動も重要となってくる。
・残された課題は現行TNnetがやりきる。
・新生ネットワークのお披露目会という(引継ぎ会)は10月。
・9月に、新生ネットワークの全体検討会を開催してはどうか。
・TICAD IVが終わった今も、できるだけ加盟団体に意見交換をしてもらいたい。
【決定事項】
・Transition会議を開催(7月23日10:00-12:00 @丸幸(だめだったら飯田橋))し、今後のTransitionプロセスについて検討する。加盟団体にも呼びかけて集まる。
・現行TNnetの次回月例会合は(Transition会合は別)8月お盆明け(18日の週)予定。
TNnetの終わり方。ODA増額に関する協議の報告(アフリカのNGOはどうしたいのか)。