■□ 対話セミナー
 
「フランス語圏アフリカ教育行政官とTICAD市民社会フォーラムの対話セミナー」

日時:2005年9月12日(月) 9:30~12:30 

場所:早稲田大学 西早稲田大学ビル710教室
■ 参加者
フランス語圏アフリカ教育行政官 
10名(ベナン、ブルキナファソ、カメルーン、コー トジボアール、マダカスカル、マリ、モーリタニア、ニジェール、セネガル)

TCSF 4名(長島、青木、堀尾、伊藤) AJF(橋場)、ほか早稲田大学関係者4名


講義内容  

講師  早稲田大学助教授 黒田 一雄 テーマ: 国際協力と途上国における教育

1. 教育における国際的見方

 1.1. 人権としての教育 - 初等教育は万人が受ける権利がある。
 1.2. 国際的、異文化理解のための教育 ― 異文化を理解することは平和を築くためのものである。
 1.3. 開発のための教育 ― 貧困削減や発展のために教育は重要な課題である。

2. 教育と開発(発展)に対するさまざまな見方

 1.1. 近代化論と従属論
  途上国が存在するのは近代化論による政策を早くとりいれたか、遅く取り入れたかだけの違いである。
  従属論の中で教育は微妙な位置づけであるが、たとえば、中心国に周辺国が留学することは、従属関係を強めるために行われていると考えられている。

 1.2. 何故貧しい国と富める国が存在するのか
  ・セネガル行政官:アフリカが遅れたのは資本主義のメカニズムも原因、西洋による植民地政策、従属論、歴史的、経済的要因などがあげられる
  ・モーリタニア行政官:自分たちの国の指導者は開発において外国のコピーをしているだけで国民の声をきいていない

 1.3. 教育にかかわる国際的潮流
  ・基礎教育、女性の教育、教育の質、ICT、キャパシティーディヴェロップメント などについて国際的に強調されている。

2. 討論
 2.1. 教育の質について―教育の量と質はトレードオフの関係にあるといえる。
    教育の量を増やしても、質を高めなければ、高学年でも読み書きできていない現状がある。
 2.2. リソースの不足―人口増加しているが、当てられる財源が少ないため、質のよい教育をすることができない(アフリカ行政官)
 2.3. 授業構成などの工夫―20%を予算の中で下回るようでは少なすぎるが、インドのケララ州では、少ない予算で質のよい教育を行っている。    教師の育成や、クラス編成の工夫などをすれば、お金をかけず質を高められる(黒田)


TICAD市民社会フォーラムとの対話
 ニジェールのブラマ氏(基礎教育総局長)より、学校を地域社会にいかにとけ込ませ、「村にある学校から、村の学校へ」変えていくことが重要であると、プレゼンがおこなわれた。その後、TCSF長島よりTCSFの現在のアドボカシー活動を説明し、交流を深めた。    (書記:青木)
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