日 時: 2004年6月4日(金)午後7時~午後9時 発表者: 大林 稔(龍谷大学教授/TICAD市民社会フォーラム代表) 共 催: 明治学院大学国際平和研究所 司 会: 舩田クラーセンさやか (東京外国語大学勤務、モザンビーク支援ネットワーク) 参加者: 18名 書 記: TCSF事務局
1. 発表概要 「日本のアフリカ政策と援助に関する市民白書」(以下、市民白書)作成の提案 ・援助中心の日本のアフリカ政策をアフリカ民衆に役立てるものにすることを目的に、アフリカNGOを中心に参加型の定期的なモニタリング・具体的提言を行う。 ・日本語版、英語版を作成。年1回の発行を目指す。 ・内容:アフリカ政策全般、支援プログラム、プロジェクトについて、アフリカの普通の市民から見た評価を、取りまとめる。 ・評価方法:評点化する。評価には現地NGO・研究者が参加、資金、技術は日本が支援。評価基準として、「人間開発」を重点的に評価する(エンパワーメント、貧困の削減、能力開発など)を採用し、経済成長と日本の国益は考慮しない(他の評価に譲る)。 市民白書別冊特集号:イシュー別の研究会、調査報告をまとめる。 作業行程 ・現地NGO、日本NGO、実務者の参加⇒シンクタンク機能とネットワーキング機能 ・関東・関西チームに分かれる:ネット会議、電話会議の可能性 ネットワーキング化の可能性(3本柱) ・日本の援助へのアクセス改善のための技術支援⇒ワークショップ・セミナー。 ・日本の援助、政策改善のための市民ラウンドテーブル開催を提案。 ・市民による紛争予防の支援 2. 主要討論内容 資金調達の問題 ・賛同人よびかけによる会員の拡大の必要がある。そのための「呼びかけ文」を6月10日頃には発送し、7月11日記念シンポジウムには、8,000円×100人=80万円くらいの財政収入を確保すべき。 ・開始方法についての疑問:どの地域から開始するのか? チャドやスーダンなど援助がほとんどないところの評価は難しいのではないか? ・1年目はテスト版として2‐3箇所から開始する可能性もある。 ・アフリカ現地NGOの選定およびNGOの能力は差異が存在するのでは?という懸念 ・NGOへの技術支援の可能性も含め、弱いNGOへの支援も視野に入れて選定を行う。 ・評価システムの確立の必要性:効果的モニタリングをどのように実施するのか? ・TCSFはTICADⅣ終了(2008年)までの団体。与えられた期間でどのような事業を行うかが課題。 ・モニタリングに関し、事実を客観的に記載した上で、コアになるNGOからコメントを取り、最終的に普通の人々からの評判も加えて、評価を固める必要があるのではないか? ・事実を客観的に伝えるだけではなく、世界的なトレンドも見据える必要がある。 ・評価そのものは必ずしも客観的でなくてもよいのでは?たとえば、ガバナンスの調査は、これまで殆ど聞き取りによったように、意図が真摯であれば、客観的ではないとしても意味があるものになるのではないか。 ・ACP市民社会フォーラム所属のネットワークNGOなどにも相談しながら、評価作業を進めていけばどうか。 ・JICAや外務省が関与する場合、そこからのインプットが生じる可能性が高い。評価プロセスに対話があることは重要だが、TCSFとしての独立性をいかに担保するかが課題となる。 ・JICAの中にはTICADのフォローアップ委員会ができるときいたが、JICA内の作業部会である。 3. 話し合いを通じて明確になった事項 ・TCSFの「シンクタンク的機能」の中枢として『市民白書』つくりを行う。『市民白書』の評価方法、開始地域などは今後検討する。 ・『市民白書』は「人間開発」を主な基準として、「経済開発」などの指標は重視しない。 ・今後、「ネットワーキング機能」として、関東・関西で勉強会・研究会を開催する。 以上