2006年の目標:
TCSFの目的は「アフリカの人々を中心にした開発が実現するよう、 日本の政策の改善を実現する」ことである。2005年は、アドボカシーNGOとしての活動の基礎を作りあげた。具体的には,「アフリカ政策市民白書」第1号の発行の他、モザンビークでの第1回パートナーシップセミナーの開催、「アフリカ・アラート通信」の臨時増刊号を含め4号発行、政策への意見表明、研究調査の開始、ロビイングへの着手、現地NGOとのネットワークつくりなど様々な成果をあげた。また、財政的には、アフリカ学講座の2度の開催、事業受託、外務省NGO専門調査員受け入れ事業、研究助成金申請等、さまざまな資金源開拓に成果をあげた。(*詳細は、2005年度活動報告書を参照。)
この実績を基礎に、「政策改善」の目的に向けて、2006年度の主要目標を次のように定める:
2007年度に「なにかを変える」ため,2006年度は「政策を動かす力をつける」ことを目指す。
そのために,具体的な目標は以下の5点である。
1. TICADプロセスへの関与を実現すること。
2. アフリカ政策に関し研究体制と整備し、研究活動を発展させ、この分野で最善のシンクタンクとして認知されること。
3. アフリカの諸問題に関し、政策に影響を与えうる世論形成・アドボカシー能力を形成すること。
4. アフリカ問題について、日本とアフリカの市民社会の声を集約するチャネルを作り上げること。
5. 上記四つの目標達成のために、より広範な参加と、効率的な組織作り、財政基盤の拡大を図ること。
以上を踏まえ、2006年度の当面の活動方針は次の通りである。
目標1 TICAD IVプロセスへの参加
・TICAD IV(2008年)へ向けた各種会合への参加と関係機関との意見交換とネットワークの構築
当面予定している活動は以下の通り。
・日本政府との対話を制度化する。
・アフリカ大使館と共同でアフリカの政府・市民社会への運営参加を求める。
・TICAD IV準備のための各種会合への正式参加を,政府に申し入れる。
・TICAD共催機関(日本政府(外務省)、国連アフリカ特別調整室(OSAA)、国連開発計画(UNDP)、アフリカのためのグローバル連合(GCA)、世界銀行)との意見交換
・TCSFが共催団体として参加を求めるアフリカ連合(AU)、アフリカ開発のための新パートナーシップ(NEPAD)とのTICADプロセスへの意見交換の開始
・2006年2月16-17日にエチオピアのアディスアベバで開催されたTICAD平和の定着会議のフォローアップ
目標2 シンクタンク:研究・調査事業の体制整備と運営
・ 研究センターの組織づくりと運営
・センター参加研究員の獲得
・オケージョナル・ペーパーの発行
・勉強会の組織と運営
・当面TCSF内部で予定している調査・研究活動は次の通り。
・「アフリカ政策市民白書」第2号作成とそれに向けた基礎研究
・「アフリカ・アラート通信」発行
・ワーキングペーパーの発行
・日本のアフリカでのODA既往案件に関する基礎調査
目標3 アドボカシー活動:対象の拡大と枠組み作り
・アドボカシー活動を強化し、政策に影響力のあるグループ・組織との対話の枠組みを作る。
当面予定する対象は以下の通り。
・国内:国会議員との勉強会、ODA関係機関(JICA・JBIC)、NGO、政府省庁(外務省・財務省ほか)、
駐日アフリカ大使館との懇談会,国際機関在日事務所との協力
海外:国際機関、アフリカの地域機構、アフリカ政府、アフリカのマスメディア、
アフリカおよび国際NGOへの働きかけ
・具体的には、日本語・英語のTCSFニュースの月ごとの発行。
・他の日本のアドボカシー団体との国際シンポジウム共催など。
・広報活動の強化
国内外のマスメディアに対する広報、ネット上での広報(ホームページ、メールマガジン、メール)、
紙媒体のリーフレット等の刷新。
目標4 アフリカ市民社会との連携の促進
目標4-1 アフリカNGOとのネットワークの確立
・情報交換・共同行動を組織して。アフリカNGOとのネットワークを確立する。
当面予定している活動は以下の通り。
・パートナーシップセミナー(エチオピア、マラウイで各1回)による紹介と関係構築
・実施済みセミナーのフォローアップを通じての関係強化
・NGO間メーリングリストの運営と情報交換、意見共有の促進
・白書2号のための協働を通じての関係深化
・TICADⅣにアフリカ市民社会から参加するNGOを選ぶ手続きについて合意を形成する。
・「合意形成計画」を作成し、ビデオ会議、会員の現地訪問時の協議を通じてこれを実施する。
・来年度にアフリカでの市民社会会議開催を目指す。
目標4‐2 日本‐アフリカにおける代表性の確保
・情報交換、共同行動を通じて日本のNGOと信頼関係を醸成し、日本の対アフリカ政策に関するアドボカシー団体としてのTCSFのプレゼンスを高める。
・TICADにおいてTCSFがNGOを代表することについて合意を形成する。
目標5 組織強化、参加拡大、財政基盤の強化
・効率的な運営体制の確立
新事務局体制(事務局長+事務局員+経理)を確立し、円滑で柔軟、体系化された組織運営・マネージメントを行う。
2005年度に理事会により決定されたTCSF活動体制による運営の効率化をめざす。
(新体制に関しては下図参照)
・活動参加者の拡大
より多くの参加を得ると同時に、既存の人的リソースへの偏った負担を解消するために、
会員、インターン、研究員、ボランティアなど、人々のニーズにあった柔軟な参加の方法を提供する。
当面は以下の人々からの協力の増加を目指す。
・博士課程在籍中の学生、ポスドク(例)研究員
・学生・大学院前期課程在籍者:(例)インターン、ボランティア
・研究者:(例)研究センターの研究員
・実務者:(例)白書や勉強会への参加
・NGO関係者:(例)アドボカシー活動や勉強会への参加、賛同団体、会員
・海外在住の人々:(例)チームへの参加、研究員、翻訳ボランティア、情報提供者
・特殊技能所持者:(例)ウェブサイト運営や翻訳ボランティア、ファンドレイジング推進者
・その他:イベント、事務局業務等でのサポート
・財政基盤の強化
会費・寄付、助成金、事業収入の三つの柱をそれぞれ強化する。
とりわけ革新的でかつ効率的な事業に力を入れる。
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