(2007年9月14日提出)
外務大臣 町村 信孝殿
内外にわたる激務・御多忙の中、熱意をこめて執務に励まれておられることに敬意を深くしています。日本政府は、G8とTICAD IV(第4回アフリカ開発会議)が開催される2008年に向けてアフリカへの関心とかかわりを深めてきており、貴殿のご指導の下で、アフリカとの協力のさらなる発展が期待されています。アフリカ開発のために、政府がなしうるところは大きく幅広いものがありますが、同時に民間及び市民組織(NGO-非政府組織等)がその独自の知見と能力をもって貢献しうることは、他の先進国の例を引くまでもなく、良く知られています。この点貴殿のご理解を願っています。
私たちアフリカ開発に関心を寄せる日本のNGOは、2008年5月28日〜30日に横浜で開催されるTICAD IVに向けた統一行動を取ることを目指し、本年3月9日にNGOネットワークとして「TICAD IV・NGOネットワーク(TNnet)」を結成しました。私たちは、過去3回のTICADに向けたアフリカ及び日本の市民社会の活動を引き継ぎつつ、21世紀という新たな時代における新しいパートナーシップの創造を目指し、1年後に開催されるTICAD IVの革新・再生に向けて重要な役割を果たしていきたいと考えています。
過去のTICADは、残念ながら市民に十分開かれたものではありませんでした。アフリカ開発の主人公はアフリカの民衆一人ひとりです。アフリカでは、草の根の民衆とともに奮闘し、その声を伝えられるのは、市民組織です。その代表が正式に参加してこそ、TICADはアフリカの開発に真に貢献することができるはずです。また、日本の多くの市民組織は、長年にわたりアフリカで草の根の支援に取り組んできました。こうしたアフリカ、そして日本の市民組織が参加してこそ、TICADはアフリカと日本が総力で開発と取り組む会議となるでしょう。そして、市民がパートナーとして迎えられてこそ、TICADはアフリカと日本双方で、広範な市民の支持と共感を得ることが出来ます。
TICADは4回目を迎えますが、当初の歴史的な意義を発展させることに加え、民主主義と経済改革の前進、アジア諸国との協力拡大、国際協力の改革など、アフリカ内外の環境変化を踏まえて、大胆な改革が待たれています。私たちは、市民に開かれたTICADこそ、「新しい時代のTICAD」の前提条件だと確信しています。
TICADプロセスが貧困や不正、紛争と闘い、未来を切り開こうとするアフリカの人々にとって真に意義のあるものとなるには、政府と市民社会とのパートナーシップが不可欠です。私たちは、TICAD IVに向けてのプロセスがアフリカと日本の市民に開かれたものとなるよう希求し、以下の諸点を要望します。
1.TICAD IVに向けた様々な準備にアフリカ・日本のNGOを正式なメンバーとして参加させることを要望 します。
2.2007年10月及び11月にアフリカでの開催が予定されるTICAD地域会合及び、2008年1月〜3月に 開催が予定されているTICAD閣僚会合について、以下の5点を要望します。
(1) 同地域会合の正式なメンバーとして、アフリカと日本のNGOの参加を認めること。
*過去のTICADではNGOはオブザーバーとしての参加しか認められませんでした。
(2) 同地域会合へのアフリカ及び日本のNGOの参加に必要な経費を、共催者が負担すること。
(3) 同地域会合に参加するNGOの選定についてTNnetと協議すること。
*TNnetは、アフリカで活動する多くのNGOが参加しており、「TICAD外務省・NGO定期協議」のコーディネートを行っています。また、本年10月には、TICAD IVに向けて、アフリカ諸国のNGOも参加 するシンポジウムを主催します。
(4) 同地域会合の分科会の一つとして(サイド・イベントではなく)、アフリカ・日本のNGO主催による市民社会セッションを開催すること。
(5) 本年3月のTICAD閣僚会議と同様に、同地域会合の全体会合で市民社会セッションの総 括を発表させること。
3.TICAD IVについて、以下の7点の実現を要望します。
(1) オブザーバーではなく、正式なメンバーとして、アフリカと日本、アジアのNGOの参加が認 められること。
(2) 前例通り、アフリカからの10のNGOを招へいし、その旅費・参加費を共催者が負担するこ と。
(3) 参加するNGOの選定についてTNnetと協議すること。
(4) 本会議の分科会の一つとして(サイド・イベントではなく)、アフリカ・日本・アジアのNGO主催による市民社会セッションを実施すること。
(5) TICAD閣僚会議と同様に、全体会合で市民社会セッション総括の発表を行うこと。
(6) サイド・イベント企画についてNGOと協議すること。
(7) 同上イベントを市民に公開すること。
本要望を結ぶにあたり、改めて貴殿に敬意を表しますと共にご健勝を御祈りします。
2007年9月14日
TICAD IV・NGOネットワーク
あしなが育英会
アデオジャパン
(特活)アフリカ地域開発市民の会(CanDo)
アフリカと神戸俊平友の会
(特活)アフリカ日本協議会
アフリカ平和再建委員会(ARC)
アフリカ理解プロジェクト
(特活)アフリック・アフリカ
エイズ孤児支援NGO・PLAS
(特活)オックスファム・ジャパン
(財)ケア・インターナショナル ジャパン
(特活)国際協力NGOセンター(JANIC)
すぺーすアライズ
(特活)TICAD市民社会フォーラム
(特活)難民を助ける会(AAR JAPAN)
(財)日本フォスター・プラン協会(プラン・ジャパン)
日本リザルツ
農業・農村開発NGO協議会(JANARD)
(特活)ハンガー・フリー・ワールド
(特活)ピース ウィンズ・ジャパン(PWJ)
(特活)ほっとけない 世界のまずしさ
緑のサヘル
World Clean Project
(特活)ワールド・ビジョン・ジャパン