(TNnet事務局作成)
○日時:2007年11月9日(金曜日)(14:00-16:00)
○場所:早稲田大学 19号館 アジア太平洋センター7階 会議室
○参加団体/参加者:
A.外務省: アフリカ審議官組織 アフリカ審議官補佐 岡田誠司
アフリカ第二課 総務班長 網谷耕介
アフリカ第二課 事務官 栗林康孝
国際協力局 民間援助連携室 資金協力第二班長 田付晃
B.TICAD IV・NGOネットワーク(TNnet)加盟団体:
(特活)アフリック・アフリカ
(特活)アフリカ日本協議会
アフリカ理解プロジェクト
(特活)難民を助ける会
(財)日本フォスター・プラン協会(プラン・ジャパン)
日本リザルツ
(特活)ハンガー・フリー・ワールド
(特活)ほっとけない世界のまずしさ
(特活)サパ=西アフリカの人達を支援する会
(特活)アフリカ地域開発市民の会(Can Do)
アフリカ平和再建委員会
(特活)ワールド・ビジョン・ジャパン
【事務局】
(特活)TICAD市民社会フォーラム
C.オブザーバー参加NGO:
ジャパン・プラットフォーム
D.オブザーバー国際機関:
国連児童基金(ユニセフ)東京事務所
国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所
国連開発計画 東京事務所
E.司会:成蹊大学 名誉教授 廣野 良吉
【プログラム (司会: 廣野 良吉)】
(1)開催挨拶
(2)10月27日シンポジウム報告
(3)ザンビアTICAD地域準備会合の報告・意見交換
(4)チュニジアTICAD地域準備会合の進捗状況報告
(5)APF(アフリカ・パートナーシップ・フォーラム)(11月12・13日の@アルジェリア)について
(6)9月に提出済の要望書に関するフォロー
(7)意見交換
配布資料:
@本日の式次第
A10月27日シンポジウムプログラム
BTICAD IV Regional Preparatory Meeting Draft Schedule
CPress Release TICAD IV Regional Preparatory Meeting in Lusaka
DTICAD IVへの市民社会提言書
E要望書
FザンビアTICAD地域準備会合 ハンドアウト
GTICADIVへの市民社会提言書
H参加者リスト
(1)開催挨拶
■TICAD IV・NGOネットワーク (TNnet) 黒河内康氏
皆さまお忙しい中お集まりいただきありがとうございます。私も過去の経験を合わせて、TNnetでも最善の取り組みができるよう、尽力していきたいと思っております。TICADは1993年の第1回目から随分進歩してきたと感じます。場数を踏んで出て行く大切さを実感しております。とはいっても、NGO側の立場で申しますと、共催者側がどのようにTICADまでの準備を進めているかわからない、そのあたりを外務省の方に教えていただき、また我々の熱意も理解して頂きたいと思います。アフリカの人たちのためになるとの信念を互いにリフレッシュしつつTICADIVに向けて協力していきたいと思います。
■外務省アフリカ審議官補佐 岡田誠司氏
チュニジアの打ち合わせを巡り議論が白熱したため、今会合に遅れまして申し訳ありません。本日のような会議の存在を有意義なものと認識しています。先日、ザンビアの地域準備会合へ参加してまいりましたが、会場にはNGOでの会合も別途設けられており、2日目午前の全体会合でもNGOから議論内容の発表がありました。そういった意味で、実質的にもNGOとの協力は進展していると感じます。今後も共に来年のTICADIVに向けて協力していきたいと思います。
(2)10月27日シンポジウム報告
■TICAD IV・NGOネットワーク(TNnet) 運営委員/(特活)TICAD市民社会フォーラム (以下TCSF)
舩田クラーセンさやか氏
配布資料の中のプログラムをご覧いただきたい。当日は台風の影響もあるなか、約300名が参加し、盛大に行われた。国連開発計画(UNDP)、外務省からも協力、参加していただき感謝している。当日は、外務省の宇野治外務政務官にも挨拶をしていただいた。また、JICA、JBIC、アフリカ外交使節団、大使、メディアや財務省からも参加、関心を持っていただいた。網谷アフリカ第二課総務班長からも提案いただいたように、詳しくは来月定期協議会を開き、TICAD IVに向けた提言の中身に対する外務省からの考えを聞く場にしたい。
その他、宇野治外務政務官挨拶に加え、森喜朗元総理大臣・杉浦正健議員・逢沢一郎議員からもメッセージをいただいた。ボウナ・セモウ・ディオフ大使(UNDP)は飛行機の都合で欠席、急遽UNDP村田俊一駐日代表によるMDGsの概観、TCSF代表大林の講演、さらにアフリカからの13団体と日本のNGOが3日間にわたり議論した内容を披露し、パネルディスカッションでは目賀田周一郎審議官とも活発な議論が行われ、フロアからも積極的に質問が出た。
アフリカ外交使節団大使からも、シンポジウム後のフィードバックの際、すべての発表の際に日本とアフリカの市民社会が共に並んで報告をした姿が印象的であったこと、またアフリカ人の司会も大変良く、アフリカ人のオーナーシップもみられ良かった、とご意見いただいた。
他にも、シンポジウムで発表した市民社会からの発表(提言)の中身に関しては、草の根の現実に基づいた提言になっていて、これがTICAD本番にも見られるよう祈っている、との声をいくつか頂いた。今後1ヶ月、シンポジウムの様子はweb上でオンデマンド配信される。
市民からTICAD IVへの対案を見せたことが画期的、しかしこれが成果として捕らえられるかどうかは、外務省やTICAD共催者にどう提言を受け止めていただけるかにかかっていると思う。次回の意見交換に期待している。
■外務省アフリカ審議官補佐 岡田誠司氏
シンポジウム提言の中身に関してだが、チュニジアでの地域準備会合を経て、全アフリカの意見の集約が可能となる。それも含めてまた意見交換したい。
■国連開発計画(UNDP)TICADアドボカシースペシャリスト 大崎麻子氏
聴衆として参加したが、強く感じたのは、ジェンダーやコミュニティ・インフラ、のような草の根の現場の声が色濃く出ていたこと。非常に頼もしく感じた。それがどのように政策議論に反映されるか、上手くいけば本当にアフリカのニーズに応えられるのではないかと考えている。
(3)ザンビアTICAD地域準備会合の報告・意見交換
■外務省からの報告 外務省アフリカ審議官補佐 岡田誠司氏
10月30・31日、ザンビアのルサカに於いて、南部から10、東部からは12のアフリカ諸国とTICAD共催者である国際機関が参加し議論した。1日目はオープニングセッションにてTICAD IVに向けた取組みの紹介、ザンビアの外務大臣から開会挨拶があった。大臣は経済発展する反面、依然として一日1ドル以下での生活を余儀なくされ貧困に苦しむ人々も多く、TICADに期待していると発言されていた。小田野展丈TICAD担当大使議長からは、今後のプロセスの説明し、チュニジア地域準備会合後、ガボン閣僚会議を経てTICAD IVへ、またG8洞爺湖サミットにその議論の中身を反映させていくという趣旨であった。
形式としては分科会に分かれセッションを行った。東部はケニア、南部はザンビアが議長となり、成長の加速化・人間の安全保障・ 民主化・気候変動の3つのアジェンダに沿った議論を行った。
各国からの多様な意見があった中で、共通していたのは、具体的なアクションを伴った議論を、ということ。
コメントが多かったのは貿易・投資。いかに促進すべきかについて具体的にどういった政策がとれるかは一般論の域をでないが、今後深めて行くことが合意された。また、それに並行してNGOのセッションも行われていた。
2日目の全体会合の中で、それぞれの分科会の報告に併せ、NGOでの議論についても報告があった。閉会式ではザンビア外務大臣からの挨拶があった。
全体の評価としては各国の個別の主張、国により重点を置くポイントは異なり、様々な意見がでた。比重としては貿易促進に関する議論が大きかった。今回の議論を踏まえ、チュニジアでのものも重ね、各アジェンダ別に整理したうえで今後の基礎としていきたい。
■質疑応答
【(特活)アフリカ日本協議会(以下AJF) 斉藤氏】
来年ガボン僚級会合が開催されるが、今回のレベルとはどういったものだったのか。
【外務省 岡田審議官補佐】
閣僚級に向けての事務レベル、国によるが主に次官クラス、もしくは局長レベルが参加した。
【(特活)ハンガー・フリー・ワールド(以下HFW) 冨田氏】
これまでTICADに関しては3本柱のアジェンダが発表されているが、ザンビア地域準備会合では4つのトピックでの分科会を行ったと聞いている。3つの柱という考え方に変化があったということか。
【外務省 岡田審議官補佐】
3つの重点事項と4つの協力分野、当初からそういう予定だった。3本柱のうち「人間の安全保障」についてを、MDGsと平和の定着の2つに分けて、個別に具体的に議論している、という違い。
【TCSF 舩田クラーセン氏】
4つの協力分野ということですが、MDGsと平和の定着を分けて話すのと、まとめて3つの三本柱として議論するのとでは全く別の議論になってしまうと思うのだが、議長サマリーはどのようにまとめたのか。4つの協力分野を4つの項目としてサマライズしたのか。
【外務省 岡田審議官補佐】
各分科会のサマリーでは4つとして総括した。この会議は何か結論を出す、という性質のものではなく、各国の考えをとりまとめていく上で、サマリーは各分科会議長の責任でまとめたものである。紙として作成、各国にも配布してある。会合に参加したNGOも持っているはず。チュニジア地域準備会合でも同じプロセスで行くつもり。4つのアジェンダ、5つの地域のペーパーを今後の議論に使用していく。
【(特活)アフリカ地域開発市民の会(Can Do) 永岡氏】
4つのトピックスを2つの地域で、8つとするのか。
【外務省 岡田審議官補佐】
2つの各地域でそれぞれ4つのトピックについてまとめた、ということ。
【TCSF 黒河内氏】
中国でのアフリカ会議がどのように人々にインパクトを与えたか、感じたことがあればお聞きしたい。
【外務省 岡田審議官補佐】
今回の全体会合、分科会の中で、中国の援助、対アフリカ支援についての議論は無かったが、それは全く排除すべき問題ではない、と考えている。中国がどうだった、というのはなかったが、記者会見の中でザンビアの現地プレスも来ており、新華社通信も見えて、中国のプレゼンスを感じた。「日本は中国に対抗してやっているのか」と、今回の関連を質問されたが、これに対する答えとして、これは競争するものではないと考えている、と答えた。
【TCSF 黒河内氏】
第一回TICADに中国の大使がきて、オブザーバーとして参加していたことを思いだした。
【TCSF 舩田クラーセン氏】
TNnetからザンビア地域準備会合に自費で参加したTCSF吉田がまだアフリカにいるため、本定期協議会に参加できないため、サマリーに市民社会の何が含まれているのかを確認したい。
【外務省 岡田審議官補佐】
先程言ったように、このサマリーは分科会でのもの。地域別でしたため、東と南での情報共有のため、各分科会のサマリーをまとめたので、そこには市民社会のものは反映されていない。
【TCSF 舩田クラーセン氏】
最後に全体をまとめたサマリーは作っていない、ということか。
【アフリカ理解プロジェクト 國枝氏】
参加者レベル、共催者をお聞かせ願いたい。また、参加者リストがあればいただけないか。
【外務省 岡田審議官補佐】
UNDP・OSSA、世銀、他の国連機関、国際機関も相当数参加した。Closedのセッションなので、オープンにはしていない。リストを渡すことは難しいかと思う。
【TCSF 黒河内氏】
コンセプトペーパーなどは配布していたのか、差し支えないものだけでもNGOにも配布していただけないか。
【外務省 岡田審議官補佐】
基本的に紙で配ったものはない。それぞれ考え方を示すofficialなStatement Paperは作られていない。
■市民セッション報告 TNnet/(特活)アフリック・アフリカ 村尾るみ子氏
(ハンドアウト、パワーポイント資料参照)
市民社会セッションの目的は、以下の3点であった。
1.TICADプロセスのなかに市民社会が参加すること
2.地域準備会合に東南部アフリカと日本の市民社会の声を反映させること
3.TICADの共催機関およびアフリカの各政府に対し、議論へのインプットを通して市民社会の重要性を示すこと
市民社会側のスケジュールとして、10月29日にPELUM事務所にて事前会合、提言書の下地作りをした。翌30日、地域準備会合1日目は「東南部アフリカと日本の市民社会の声」を作成。2日目は全体会合にてセッション成果の発表と討論を行った。
【事前会合(10月29日 於:PELUM事務所】
事前会合では東南部アフリカ地域内のローカルレベルからTICAD IVのテーマを議論し、提言の下地を作ることを目的に、19団体30名が集まって議論。ザンビアからPELUM、NGOGC、 ZAFOD、 SACOO、 LMWTF、 KAFWA、 CHIPPAZ、 JSTR、 CUTS、 CSPR、 PROF、その他アフリカからYouth MDGs、 G-CAP KENYA、 SAFOD、日本からTNnet(TCSF、 AFRIC AFRICA) 、 AAR、 TICO、 AMDAが参加。内容としては、以下のとおり。
・Human Security, Environment&Climate Change, Economic growth, trade and Investmentに関連深い団体代表者によるプレゼンテーション
・分科会に分かれ、各団体の活動を通じて取り扱う問題を中心に具体的解決策を議論
・各分科会の結果を発表し、これを東南部アフリカという地域レベルで話し合うべく、市民社会セッションの議題として持ち越した
【TICAD地域準備会合での市民社会セッション(10月30日 於:同準備会合会場】
30日の市民社会セッションではケニア・モザンビーク・モーリシャスなどからの参加も加え計30団体に。午前にTICADにおける市民社会参入のプロセス概説、TICADIVの3つのテーマ毎の基調発表、午後に分科会に分かれ提言書を作成した。
テーマ1:Economic Growth, trade and Investment
問題点として、以下の3点が挙げられた。
・アフリカ諸国は地下資源による国、地方レベルでの利益享受が弱い
・負債の増加とローンの流れの不透明性
・安価な一次産品の輸出/高価な工業製品輸入の流れ、自国内の加工製造・消費量が少量
それに対する提言としては、以下の6点が挙げられた。
・ローンや援助は女性や障害者などのキャパシティー・ビルディングに用いられるべき
・地方の道路建設など、援助は最も優先順位の高い地域から行い地域間交易を促進すべき。この場合の優先順位の高い地域とは、都市部でなく開発の遅れているといわれる地域を指す。
・外来の化学肥料より在地の有機肥料などローカル資源・資本の利用を促進すべき
・ローンの流れを明示する方策をたてるべき
・政府は地方・国際レベルの流通に関する情報を一層発信していくべき。これはラジオ・新聞を通して行われるのが好ましい。
・関税の見直しをすべき。
テーマ2:Human Security
問題点:
・HIV/AIDSの蔓延による食糧生産や現金獲得等家計を支える労働者の不足。また、HIV/AIDSに限らず、結核・マラリアについても同様。
・警察組織や武装解除、医療設備等の不十分な整備
・紛争、貧困、環境破壊、持続不可能な農業活動等につながる自然資源管理をめぐる問題。資源管理に関しては、地域・国内にも整備されているか偏りが見られる。
提言:
・HIV/AIDSに対し予防・治療・緩和という包括的アプローチが必要
・障害者を含んだ対策を講じる。(*就業による社会義務の協調を促進)
・公平な資源配分を可能とする指針の骨格を、コミュニティをとり込む形で設立(*土地を重要な自然資源として方策を立てる)
・グッドガバナンスの構成要素を補強する
テーマ3:Environment & Climate Change
問題点:
・問題対処に必要な資源の不足
・技術的な知識の不足
・資源管理に関する不適切な法律
・HIV/AIDSによる影響
・身体障害者など周辺化された人々に対する適切な設備の不足
提言:
・地方の生計活動をサポートし、農業や薪の利用に関わる資源利用のあり方を改変するよう促す。人間の生活に関わることを改善するような政策を立ててほしい。
・技術や知識、物質的資源の不足は日本などとのパートナーシップのもとコミュニティレベルで補われるべき(植林活動などを支援すべき)
・資源配分の不均衡を減らすため、若者やHIV患者、障害者グループをアクターとしてとり込んだ方策を立てる
・コミュニティと調査者、開発援助団体などとの情報交換や活動連携を国際的におこなうべき
市民社会セッション“市民社会の果たす役割”
政府to政府ではなく、市民社会には様々な活動形態と対象、内容の団体があることを最大限利用できる。
例1)コミュニティレベルで生じる各諸問題に対し、具体的且つ補強的活動を行うアクターとして市民一人一人の声を政策提言へ反映させる役割
例2)開発援助の行き届きにくい、周辺化されがちな人々(HIV患者、女性、若者、障害者)とのコネクトとなる
【TICAD地域準備会合本会議での発表及び質疑応答(10月31日) 於:同準備会合本会議場】
31日には本会議での発表及び質疑応答をおこなった。市民社会からのインプットに対するコメント、質疑応答については、以下の3点が議論された。
・TICAD共催者は市民社会団体などプライベートセクター参加の重要性を認識すべき
・HIVについての議論はどのようにおこなわれたか
・こうした市民社会にみられる問題群は、(メインセッションで話し合われた)アフリカン・ディアスポラへの問題に類似しており、市民社会団体も対処できるのでは
また、PELUMの事務局長・Ssuuna氏からは、以下のコメントが追加として出された。
「HIVは市民社会セッションで頻繁に取り上げられた問題の一つ。HIV患者の増加による農業生産減少や貧困の拡大は、人間の安全保障および経済成長にとって甚大な影響力を持っているからである。市民社会団体の中にはそうした問題にコミュニティレベルから取り組む団体も多数あり、そうした団体は今後も関連する問題群について精力的に取り組んでいくであろう。」
また小田野議長からは、との意見を頂いた。
「市民社会セッションからは「TICADとは何か」を再び問いかけてくれた。TICADは何を目指すものであったのか。こうした提言を受けつつ、我々はTICADIVで、また新たなパラダイムを見出すことができるであろう。」
この意見は、アフリカ開発に新たなパラダイムを見出すきっかけ作りに市民社会も貢献することを肯定するもの。市民社会が、生活する人びとの視点から様々な問題群との関わりと解決策を指摘した点が評価されたのではないか、と考えている。
最後に、今後の課題としては、TICADプロセスへの市民社会の関わりに関して、次の3点が挙げられる。
・市民社会(北西地域など)から見た具体的課題と解決策の提示。誰に向けた、何を目指したTICADかを市民社会の支店から問い続ける。
・アフリカ市民社会との連携を具体化については、共同刊行物、定例会合などを通じて、これまでのWS,シンポジウム、市民社会会合などで構築して来た関係と問題意識を補強する。
・作成した複数の提言の定置と共有
■質疑応答
【外務省 岡田審議官補佐】
NGOからの提言を議長総括の中でも、積極的に取り入れていこうと思う。また、TICAD IVへの具体的な成果物、これは政治的な意思表明であり議長サマリーもなされている。その中で市民社会からの提言も想定している、ということも述べていた。こうした様々な面でのTICAD IVへの準備を今後進めて行きたい。
【TCSF 黒河内氏】
小田野議長の発言がとてもよかった。どうも市民社会のセッションは脇に置かれた存在のようだが、小田野議長がすくい上げてくれたことは非常に嬉しく思う。
【TCSF 舩田クラーセン氏】
議事録は作ったのか。最後の総会での小田野議長の発言、また初めのザンビア外務大臣の素晴らしいスピーチ、などが是非詳しく知りたい。
【外務省 岡田審議官補佐】
議事録はなく、私の作成したメモを基に発言させていただいた。スピーチも配布はされていない。
【司会 廣野氏】
市民社会セッションの報告への疑問があったのでここで述べさせて頂きたい。これは外務省の方々が来る前にも話していたのですが。あくまで市民社会セッションの報告であって、これが本会議の場にどのように反映されていくのかが気になるところ。ザンビアのNGO4団体がドラフトを作った上で議論したということだが、それではケニアで9月に市民社会がつくった物、また10月の成果物も反映されていなかったとすれば、残念。ナイロビ・東京での議論が反映さえていることが望ましい。これはあくまで参考として、外務省側にも知って頂きたいと思い発言した。
【HFW 冨田氏】
議事録ないのであれば、今後会議の全容がわかるような何かを作成することを検討していただけたら、と思う。
【外務省 岡田審議官補佐】
今回この会合の性格を踏まえ議長サマリーはあえて作らなかったので、次のチュニジアでも同じ手法で行きたいと思っている。
【TCSF 舩田クラーセン氏】
議事の流れについてはどうか。プレスリリースを頂いているが、これをさらに膨らませていったものを発表することは考えていないのか。
【外務省 岡田審議官補佐】
それに関しては参加者各自の責任で作っているのではないか。また、会合の「概要と評価」のようなものも、地域準備会合としての性質上、不適合であると認識しる。
【TCSF 舩田クラーセン氏】
この会議に参加していない人もいる、そういった人への情報シェアのためのペーパーを出してはどうか。
【外務省 岡田審議官補佐】
会議の記録は出席者各自で作成していただくものである。
【司会 廣野氏】
省内ではもちろん作るのだろうが、こういった場で公にだすことはできない、ということですね。
【NPO法人アフリック・アフリカ 村尾氏】
今後政府が政策を取りまとめる際に、今回作られた市民社会の提言、またチュニジア地域準備会合で作られる提言、これらが何らかの方法で反映されると信じている。また、議長ご指摘の点については、ナイロビ・東京でのネットワークワークショップ(JICA主催)を経験した団体が基盤となって会議を行った、という点でそこでの議論は無駄になっていないと思う。
(4)チュニジアTICAD地域準備会合の進捗状況報告
■外務省アフリカ審議官補佐 岡田誠司氏
現在、再来週の最終調整を行っている。基本的にはザンビア地域準備会合と同じ構成・内容でいく。主催国であるチュニジアの意向も反映しながら、進めていく。日にちは11月21・22日、出席者に関してはまだ全て出揃っていない。最終調整に入っている、という状況。
■質疑応答
【AJF 斉藤氏】
30を超える参加国が見込まれ、前回より規模の大きなものになるのだろう。参加団体を現在取りまとめている、とのことでしたが、市民社会の参加という面でチュニジアに関して不安がある。
【外務省 岡田審議官補佐】
NGOセッションに関してザンビア地域準備会合よりも難しい問題が出ていることも確か。ただ、ザンビアと同じ方法を踏みたいと考えており、市民社会セッションに関しても同様。ただ、チュニジア政府との関係、彼らを尊重しなければいけないのも事実であり、どういう団体を招聘するか、構成するか考えていかなければならない。
【AJF 斉藤氏】
おそらく入国許可不許可という問題が出てくると思うが、我々としてはこの問題に対してはこの団体が望ましい、というのを踏まえ推薦しているので、尊重してほしい。
【外務省 岡田審議官補佐】
その点に関してはみなさまの考えを最大限尊重していきたい。
【アフリカ平和再建委員会 小峯氏】
市民社会の提言をいかに政策に反映させていくか、という点に関してだが、どういった形でチュニジアでのものを反映させていけるか。例えばNGO市民社会が議論に参加する、などといった措置を検討いただくことは可能か。
【外務省 岡田審議官補佐】
チュニジア地域準備会合のプロセスに関しては、協議の場ではなく、意見を汲み取る場。もちろん市民社会の声も我々にインプットして欲しいが、その場で何か反映させるものではない。ザンビアの成果をチュニジアに組み込む、のではなく、それぞれの成果物を総括してガボン、今後の議論に活かしていく。その意味で市民社会の成果物も取りまとめ提言して頂きたい。
【TCSF 黒河内氏】
過去の会合では、NGOにチケットが割り振られ、出身国の政府に「こういうことを言って欲しい」などと訴える、顔を売る、などした。度を越すともちろん問題だが、ある程度容認してもらう、というのも一つの手ではないか。
【外務省 岡田審議官補佐】
同意見です。
【アフリカ理解プロジェクト 國枝氏】
黒河内氏の発言の続きですが、参加者リストがあれば、ベナンからのNGOが政府に話しかけることもできる。しかし現在会合は内部向けの作りになっており、せっかくの事務レベルの会合が、つながりを作ることができない、対話が生まれないのは残念だ。所属・コンタクト先を公開して頂きたい。
【外務省 岡田審議官補佐】
リストに関して、こちらとしても全参加者を把握しているわけではない。それは各国参加者にも同じことが言える。その場その場で必要な相手を見つけ話しかけるという外交の場であり、NGOとしても同様にお願いしたい。
【TCSF 舩田クラーセン氏】
ザンビア会合の際、市民社会セッションの場が2階だったため大変苦労された参加者の方もいたと聞いている。障害者団体への配慮が欠けている。チュニジア会合にも障害者団体が参加する予定。障害者の10年、ということで主催者が障害者を配慮していないといった誤解は与えないようにお願いしたい。
【外務省 岡田審議官補佐】
こちらとしてもどのような方が来る、ということを把握していなかったので、そのような出席者がいれば事前に連絡願いたい。チュニジアの際そのような事情があれば十分配慮したい。
(5)APF(アフリカ・パートナーシップ・フォーラム)(11月12・13日の@アルジェリア)について
■外務省アフリカ審議官補佐 岡田誠司氏
来週APFが行われます。小野寺五典副大臣、目賀田周一郎アフリカ審議官が出席する。アフリカ開発のガバナンス、開発のためのパートナーシップが議題になる予定。来年日本はG8サミット議長国になる、来年春APFも日本で開催する。日本としては積極的に役割を果たすことが求められていると思う。
■質疑応答
【TCSF 舩田クラーセン氏】
TICADとの関連付けどのようになっているか。
【外務省 岡田審議官補佐】
基本的には来年のTICADは成果をG8に持っていくことが外交の課題の1つ。従ってG8の枠組みで行うAPFに関して、時期を考えても中身の関連性は当然ある。TICADすべての議題がAPFでカバーできるかはわからないがTICADを意識しながら進めていく。
【TCSF 舩田クラーセン氏】
アジェンダの設定はNEPAD主導かと思うが、ホスト国政府はアジェンダ策定に関してどの程度コミットできるのか。
【外務省 岡田審議官補佐】
議長国であるから100%マンデートあるというものでもない。APR(Africa Personal Representative)での議論で決まる。APFの議題はTICADを意識したものになるとは思うがどの程度、というのはこの場で答えられるものではない。
【(特活)ほっとけない世界のまずしさ 高木氏】
以前、目賀田周一郎アフリカ審議官に伺ったことを繰り返すことにもなってしまうが、前回ドイツではかなり市民社会を配慮したアウトリーチが行われた。アジェンダ策定に関しても市民社会からのインプットがあったと聞いている。日本の場合はどうなのか。その後、議論は進んでいるのか。
【外務省 岡田審議官補佐】
それについて私にはわからない。APFに関しては、代表は目賀田周一郎アフリカ審議官。私はTICADのラインで動いているのでG8サミットのラインであるAPFについては、率直に言って詳細な情報をもっていない。
(6)9月に提出済の要望書に関するフォロー
■TICAD IV・NGOネットワーク 運営委員/(特活)アフリカ日本協議会 斉藤龍一郎氏
配布資料内の要望書をご参照ください。中身について改めてお願いしたい。
準備会合についての報告頂いたが、「正式なメンバーとして」参加を認めて欲しい、この点意外はこの要望書に沿った形で、アフリカでもの準備会合についても動いているとの実感を持てた。ガボン閣僚会合に関して、それまでに作成される提言を最大限考慮して、またTICAD本会合についても要望の趣旨が活かされることを望んでいる。今日のような協議会はステップとして非常に重要なものと考えている。定期協議会の枠に留まらず、より具体的に要望書の趣旨再確認の上尊重して運営されることを再度お願いしたい。
【TCSF 舩田クラーセン氏】
昨日横浜市民社会に呼ばれ、TICAD IVの宣伝をしてきた。TICADに向けて市民にできることは何か、と皆考えていた。私達の参加が正式に認められたなら、横浜でのホームステイやイベント等、一歩進んだ形で、パートナーシップの拡がりを実感できるよう協力が可能ではないかと思う。地域社会に根付く会合に、財政負担だけでなく、150年を記念しTICAD IVを開催してよかった、との新しい機会にしたい。ご協力の方お願いしたい。
【NPO法人アフリック・アフリカ 村尾氏】
実際ザンビアに行って感じたことだが、TICAD IVの3つの柱に関して真摯に考えている。是非チュニジア地域準備会合をはじめ、その先TICAD IVでも、アフリカ・日本双方の市民社会の声大切にしていただけたら、と思う。
【外務省 岡田審議官補佐】
我々としても全てのステークホルダーを対象としたTICAD IVにしたい。横浜の市民団体も含め協力していただいている。こちらとしても最大限期待している。具体的計画・プランあれば聞かせて頂きたい、我々もその中でできるものできないもの選別して行っていきたい。従来の政府・市民社会の枠超えてJETROやJICAもTICADIVに向けいろいろなシンポジウムを開いている。例として、貿易投資に関して国レベルでできることには限度がある。法制度・条約の整備はできても、実際に投資促進するのは民間企業の方々。枠を拡げてTICADというコンセプトの下でいろいろなアクターと協力していきたい。横浜市とも密接に提携している。ロジ面の準備にしても、横浜から外務省への出向職員とも、協力してやっていこうという状況。
市民社会の声・提言を積極的に取り入れていきたい。逆に我々からの要望として、政府がいくら言っても世論に届かなければ意味がない。その中で果たす市民社会の声の影響力は非常に大きい。世論形成の面で、市民社会の協力お願いしたい。会議の場での対話の機会を大切にしたいと思っている。
【司会 廣野氏】
昨日、キッコーマンアメリカ進出50年を記念して1500人参加の会合を開いた。そこでもTICADの話を振った。政府や市民社会も重要ですが、基本的に民間企業が投資を行う。経団連と話をしている、と聞いたが経団連も縛りがある。社長会長らも関心を持っているので、ステークホルダーといったときにこういったアクターも含めて広く考えたい。
チュニジア会合、APF、TICADの成功を祈願して終わります。
NGOのみなさんにも大いにTICAD宣伝して頂きたい。
/ 以上