定期協議会 第2回

第二回TICAD外務省・NGO定期協議会 議事録

○日時:2007年7月20日(金曜日)(15:00-17:00)
○場所:早稲田大学 西早稲田キャンパス 3号館 2階 第1会議室
○参加団体/参加者:
外務省 アフリカ二課、アフリカ第一課、国際協力局 総合計画課 
NGO 18団体(オブザーバー含)
国連機関 2機関( オブザーバー)
横浜市 開港150周年・創造都市事業本部 3名
司会: 早稲田大学 アジア太平洋研究センター教授 黒田一雄

【プログラム (司会: 黒田 一雄)】
(1)開催挨拶 
(2)TICAD Wに向けたスケジュールの確認
@スケジュールの確認 2007-2008年のTICADに関する諸会議及びイベントについて
ATICAD地域会合の詳細と市民社会の参加について
BTICAD IVの知念と三本柱について
CTICADとG8サミットの関係紹介
意見交換
(3)10月シンポジウムについて
(4)TICAD IVに向けたキャンペーン(アフリカンフェスタ2008 及び「日本アフリカ交流年」)について
(5)意見交換 今後について

配布資料:
@本日の式次第
ATICAD W(第四回アフリカ開発会議) (外務省作成資料)
BTICAD W関連サイド・イベント(案)   (外務省作成資料)
CTICAD W・NGOネットワーク(TNnet)活動紹介
10月27日シンポジウムについて
2007-2008 TICAD外務省NGO定期協議会スケジュール
D第一回TICAD外務省・NGO定期協議会議事録


(1)開催挨拶                                                     
■(特活)TICAD市民社会フォーラム代表 大林 稔 開会挨拶
TICADに向けた各セクターの体制が整ってきた。今後、官民で2008年のTICADまでの気運をもりあげていきたい。本日は、皆様にご活発に参加いただきたい。

■外務省アフリカ第二課 坂下 修課長 開会挨拶
本日は審議事項の(3)までしかいられないことをまずお断りしたい。アフリカ第二課は外務省の中でTICAD全体につき担当している。他、アフリカ東部と南部の諸国との二国間の関係に関わる業務を担当している。外務省内では、ODA部門を担当している国際協力局等と共同でTICADに取り組んでいる。

(2)TICAD Wに向けた情報提供                                         
■スケジュールの確認
【司会 黒田氏】
2008年のTICADに関する諸会議及びイベントについて、名称や日付も含めてご説明いただきたい。

【外務省 坂下アフリカ第二課長】
今年の秋から春にかけて合計3回、日本政府の主導により、アフリカでTICAD準備のための会議の開催を考えている。まずは、今年の秋に2回の地域準備会合を開催予定である。場所と日時の詳細については、1〜2週間後ぐらいに公表したい。(注記:その後の調整に時間がかかり未だ発表できない状態となった:外務省)詳細については、TICADの共催者やアフリカ諸国とも調整中。
<1回目地域準備会合>10月末。アフリカ南部で開催し、南部の国々が出席。
<2回目地域準備会合>アフリカ北部において開催し、北部の国々が出席。
地域準備会合前には日本政府と国際機関とで議論する会議を設けたいと考えている。
<3回目 会議>来年2月か3月に、アフリカ全体から参加者を呼んでの全体会議。

来年5月のTICADの後、北海道洞爺湖でG8サミットがある。G8サミットのテーマには、「アフリカ」と「環境」が入ると安倍総理も公の場で公表しているため、G8でアフリカを大きく取り上げることはほぼ間違いない。

■TICAD地域会合の詳細と市民社会の参加について
【司会 黒田氏】
地域会合への市民社会参加の可能性についてはどう考えるか。

【外務省 坂下アフリカ第二課長】
何らかの形で市民社会に参加して頂くことが重要だと思っているが、具体的方法は決まっていない。共催者およびアフリカ諸国の方々と相談していきたい。

■TICAD Wの理念と三本柱について
【外務省 坂下アフリカ第二課長】
TICADの頻度等について
冷戦が終わった1993年に国際関係の関心が高まり、日本を中心にTICADが始まった。国連、世銀などと共催しており、当初は5年に1回という形で始まった。3回目のTICADの際に、当時の小泉首相から、TICADを継続的なものにするという発表があったため、その後閣僚級の会合などを4回アフリカで実施してきている。TICADの一つの特徴としては、アフリカのオーナーシップを重視する、それに基づいて国際社会がパートナーシップを築く、という姿勢があげられる。

TICAD Wの参加者
会場はパシフィコ横浜である。TICAD Vには23名の首脳とアフリカ連合(AU)コミッション委員長が来日し、約1000人が参加した。来年の会議には、もっと多くの首脳が来ることを見越している。全アフリカ52カ国を招待し、前回の23名より多くの首脳が参加するよう期待している。

議論の詳細、強調する議題
アフリカでは、政治面でも総じて前向きな変化が見受けられるとともに、経済でもかなりの数の国で実質5〜6%の経済成長を達成している。これが続けばアフリカの貧困削減やMDGs達成にもつながるのではないかということで、来年のTICADではこれらの成長が長続きするような支援を第一のテーマとして議論したいと考えている。
また、広くTICADにつき関心を持ってもらうために、「元気なアフリカを目指して」をテーマにすることとした。
具体的な議論
@ 第一には、経済成長を加速化させ、持続可能にすることが一番重要と考えている。その他の目標である貧困削減、MDGsを達成するためにも、経済成長なしでは達成が難しいため、経済成長は十分条件でなくても、必要条件と言うことが出来る。
A 平和の定着とMDGsの達成を中心とする、「人間の安全保障」を2つ目の優先課題とすることを考えている。
B 気候変動問題を含む環境問題は、最近喫緊の課題になってきている。また、アフリカが気候変動に一番脆弱な大陸と指摘されているので、これに対しても対策を打ち出すことが重要。

G8との関連性、広報や関連イベントも考えている。TICADの際、野口英世アフリカ賞第一回授賞式が行われる。

■意見交換
【オックスファム・ジャパン 山田氏】
質問@ G8とTICADが有機的に連携する、と外務省作成資料にあるが、具体的には何を意味するのか。G8でのアフリカというアジェンダにTICADのアウトカムを反映させるのか、それともG8はG8としてアジェンダがあるのか。
質問A MDGsがどれだけ中心的な課題として扱われるのか。
質問B 気候変動について、安倍総理が資金メカニズムについて言及されており、焦点が当てられるかと思われるが、環境、気候変動が中心になってきた場合は、MDGsについてはサイドライン化されるのか。

【外務省 坂下アフリカ第二課長】
回答@ TICADについても骨格はあるが、詳細はまだ決定しておらず、これから準備をしていく。アフリカの首脳が最も大事だと考えていることを反映し、どう受け止めてどのような支援をしていくのかを検討する予定である。TICADとG8のアフリカに関するアジェンダは別々か、同じかということに関しては、どちらでもなく、密接に関連する。
回答AB気候変動が主の議題になり、MDGsが脇に押しやられるのではという点に関しては、それほど懸念に及ばない。気候変動が注目されているが、2008年はMDGsの中間年であることと、アフリカでMDGsがなかなか困難であることに対する危機感もあり、MDGsも十分に取り扱われることになろう。

【オックスファム・ジャパン 山田氏】
要望  TICADのテーマが「元気なアフリカ」を目指しているということだが、アフリカでは現在市民社会が「元気」であり、MDGsの約束達成がどれだけ守られるかということを政府そしてドナーに対して強く問うている。G8と連携するのであれば、G8で約束したグレンイーグルズ公約などの達成について、TICADでも世界から責任を求められるのではないか。
気候変動対策が、MDGsと対立しないというのは本来的にはそのとおりだが、TICAD/G8のアジェンダの立て方次第で、MDGへのコミットメントが確認・実行されずに気候変動資金が議論された場合は、対立関係になってしまうことを懸念している。

【(財)ジョイセフ 西田氏(オブザーバー)】
質問@ 具体的にTICADでの成果として、考えているものがあるか。2003年の際のTICADの東京宣言や行動計画のようなものは考えているのか。
質問A 準備会合に関して、どのようなプロセスで、宣言や行動計画を作られる予定でいるのか。インプリメント系のNGOなどがカウンターパートとして参加、提案ができる可能性はあるのか。

【外務省 坂下アフリカ第二課長】
回答@A地域準備会合にはじまり、TICADにかかわる会合に関しては、TICAD共催者及び日本にいるアフリカ大使らとも相談しつつ決めている。準備会合については、引き続きそのようなやり方で相談を続ける。市民社会の意見や要望についても目配りをするということに異存はないため、今後も意見をいただきたい。ただ、全てを受け入れられるかは不明であり、検討するにも時間がかかるので、それらも考慮して要望を準備して頂きたい。

【TICAD市民社会フォーラム 大林氏】
要望  次回の定期協議会からは、NGO側から意見とまとめて、外務省から回答を頂くという形にして、定期協議会からのアウトプットが明確になる形で進めていきたいと考えている。
TICAD T開催時から市民参加を訴え続けているが、市民のTICADへの正式参加が未だ認められていない。市民というのはアフリカ市民と日本市民のことである。当事者であるアフリカ市民の参加なしでは、TICADは成り立たないと考えている。TICADを日本国民にとって関心があるものにするには、日本市民からの声も聞く、すなわち市民社会の参加が必要ではないかと考える。
質問@ 現在、TICAD Wの議題について検討しており、NGOとして希望する議題をまとめる予定である。TICADの3本柱は、どういう経緯で決まったのか。
質問A TICAD Vまでは地域会合と呼ばれていたが、今回は地域準備会合と言っている。これらの違いはなにか。TORの違いはあるのか。

【外務省 坂下アフリカ第二課長】
回答@Aひとつの決まったやり方があるわけではなく、来年の会議を成功させるために開催する、という前提である。例えば国連総会が9月にあるが、政府要人も参加する可能性が高く、その他の事務方関係者も含め、色々な人と色々な意見交換する機会があるため、議論をしていく予定である。そうした議論を行いながら、会合も実施する。10月末の1回目の地域準備会合では、それだけのために大臣レベルの人を集めるのは難しく、またその必要性はあまりないので、高級事務レベル、及びTICAD担当の大使などが日本から行き、取りまとめする予定である。アフリカの南部と北部で開催される地域準備会合は、そうしたレベルである。来年2月か3月に開催予定の全体会議では、大臣や副大臣レベルで議論する。

【TICAD市民社会フォーラム 吉田氏】
質問@ 地域準備会合にNGOを関わらせるつもりはないか。
質問A NGO(市民社会)と密接に意見交換をすると発言されたが、アフリカ市民の代表に意見を聞く場にするということを考えていただければ、アフリカの声を聞いたということになるのではないか。2007年3月にナイロビで開催されたTICAD閣僚会議では、アフリカNGOの声を本会議まで届けることができたが、そのような市民の参加を地域準備会合で取り入れることを考えていないか。

【外務省 坂下アフリカ第二課長】
何らかの形で市民社会の意見等をとりいれるということは考えているが、具体的にはまだ考えてはいない。

(3)10月シンポジウムについて                                         
【TNnet事務局 舩田氏】
前回TICAD Vのときも、会議3ヶ月前にACT2003というNGOネットワーク主催のシンポジウムを行ったが、今回は10月27日にTNnetが主催してシンポジウムを開催予定である。前回のときは、アフリカからNGO5団体が来日し、UNDPと外務省でシンポジウムに係る全ての費用をご負担頂いた。

質問@ 日程の件だが、今回10月末に開催予定の地域準備会合日程と、TNnet主催シンポジウムとのバッティングを危惧している。どのような調整がなされているか。
質問A シンポジウムに係る資金については、UNDPからは共催として一部負担できると聞いているが、外務省は負担が可能か、お聞きしたい。

【外務省 坂下アフリカ第二課長】
回答@ 地域準備会合は、具体的には10月30日、31日にできないかと考えていて、近接はしているが、日程が重なるわけではない。現在、開催国と調整中である。開催国の都合上、27日になる可能性はない。
回答A 資金については、何らかの形で負担させて頂く。調整を継続させて頂きたい。

(4)TICAD Wに向けたキャンペーン(アフリカンフェスタ 2008及び「日本アフリカ交流年」について) 
【外務省 アフリカ第一課 佐藤氏】
TICAD W サイド・イベントの目的
アフリカ第一課では、TICADに係るサイド・イベントを担当しているが、普段アフリカ関心のない方々にも参加できるイベントの開催を目的としている。すでにいくつかイベントが企画されているが、テレビや雑誌など様々な分野で広報をし、TIICADを強調しながら、まずは市民に広くアフリカを知って頂くことを進めていこうと考えている。
サイド・イベントに関して、決定したイベントはまだないが、具体的なことが決まりつつあるものもある。TICADの開催地が横浜ということで、横浜市の方々に協力頂いて企画中である。アフリカを盛り上げていくということに関して、NGOの方々とも目的は一緒だと考えており、是非色々な形で連携を取れれば、と思っている。
サイド・イベントは主に横浜で
サイド・イベントは横浜を中心に開催していこうと考えており、その一環として毎年日比谷で行われているアフリカンフェスタを今年は横浜で開催したいと考えている。この点について、皆様にご協力とご理解をいただきたい。横浜の赤レンガ広場などで開催することにより、普段アフリカに関わっていない人々にも参加して頂けるのではないか、と考えている。

【横浜市 開港150周年・創造都市事業本部 漆原課長】
横浜市では、TICAD Wの開催支援をさせてもらっている。横浜市は2009年に開港150周年を迎える節目の年となるので、その前に横浜でTICADが開催されることを嬉しく思う。
アフリカンフェスタの会場(予定)
赤レンガ倉庫、及び(新港サークルウォークの道を挟んだ)その向かいのスペース
実際に2006年の事例では、オクトーバーフェスト2006というドイツのビール祭りにおいて、10日間で46万人が来日しており、その他にも大変に賑やかしく開催されているイベントがいくつかある。赤レンガ施設は商業施設なので、週末には一般客も多く、アフリカンフェスタでも多くの来場者を見込めるのではないかと思われる。

【アフリカ日本協議会 茂住氏】
質問  横浜で開催することには意義があるのではと個人的には考えているが、同地での開催に異議を持つNGOもいる。過去にもブースの位置やテントの広さについて意見が出て、アフリカ第二課と議論した経緯がある。今回の要望として、過去にアフリカンフェスタへの出展実績のあるNGOらとの事前会合を設け、アフリカンフェスタ開催におけるプロセスにNGO側の参加を認めてほしい。

【外務省 アフリカ第二課 栗林氏】
回答  アフリカンフェスタに関する事前打ち合わせにNGOの方々の参加を認める、という要望に関しては、外務省に持ち帰り、検討させていただきたい。
テントの規模、テント数については、今年を含め、過去の問題点は外務省での反省会を通して把握しているので、検討して取り組んでいきたいと考えている。

【カラ=西アフリカ農村自立協力会/ハンガー・フリー・ワールド/TICAD市民社会フォーラム 渡瀬氏】
質問@ 赤レンガ倉庫で来年4月の上旬に民間の方々が開催するアフリカンフェスティバルとは関係があるのか。または連携を考えているのか。
質問A 日比谷公園でのアフリカンフェスタは予算が1500〜2000万円程度で開催されていたと思うが、横浜で開催する際には予算的に多くなるのか。大使館の方々とはどういう連携をするのか。
【外務省 アフリカ第一課 佐藤氏】
アフリカンフェスタ自体はアフリカ第二課が担当である。TICADに係るサイド・イベントに関してのコーディネートは、アフリカ第一課が担当している。
回答@ 2008年5月に外務省主催で開催されるアフリカンフェスタ2008は、赤レンガ倉庫と倉庫の野外会場も使うが、2008年4月に外務省、その他アフリカ外交団後援で開催される「第2回アフリカンフェスティバルよこはま」は屋内だけの会場を使い、この二つのイベントは競合するものとして位置づけていない。アフリカを盛り上げる色々なイベントが開催されるというのは歓迎すべきことだと考えている。

【外務省 アフリカ第二課 栗林氏】
回答A 予算に規模に関しては、大幅に増えるということはないが、横浜に移るということで、横浜市からもいくらかご協力頂ける予定である。

【横浜市 開港150周年・創造都市事業本部 漆原課長】
予算については確定的な話はできないが、外務省と調整を始めたばかりである。この点に関してはもう少し時間を頂きたい。今までの日比谷のような常設施設がないため、横浜市のほうで負担するなどの対応は考えられるが、これに関しても全く確定していない。

【ケア・インターナショナル 村松氏】
要望  零細NGOで東京に事務所を構えるものとして、横浜までの運搬費、人権費などで出展費がかさむと、開催場所が横浜に動くがために、参加できないということも考えられる。まだアフリカンフェスタに係る予算も決定していないということで、NGO側に負担がかからないような配慮をいただきたい。
質問  先ほど説明があったオクトーバーフェストの事例だけではなくて、他のイベントの集客力はどれくらいか、またNGO出展のフェスタなどによるNGOの収益で参考いただけるものがあれば教えていただきたい。

【横浜市 開港150周年・創造都市事業本部 漆原課長】
回答  横浜国際フェスタがあり、パシフィコ横浜で開催している。併設イベントもあるため単純比較はできないが、2日間で6万人以上が来場した。出展NGOの収益については調査資料などがないため、回答はできない。

【司会:黒田氏】
質問  過去のアフリカンフェスタ開催において、出展費用、及び出展団体数に限りがあるため、全ての出展希望NGOが参加できないという問題点があった。来年はどうなるか。

【外務省 アフリカ第二課 栗林氏】
回答  出展希望団体が全て出展できるかということに関しては、色々な制約があるので確約はできないが、出展NGO数を事前に把握し、できるだけ多くの出展希望団体が参加できるよう、場所を確保する必要があること考えている。できるだけ希望するNGO全てが出展費用なしで参加できるのがベストであるという認識はもっているため、それに向けて努力していきたいと考えており、またご意見など頂きたい。

【外務省 アフリカ第一課 佐藤氏】
要望  一点、こちらから呼びかけとして、サイド・イベントに関しては、TICADの前にアフリカを大々的に取り上げていただきたいと考えているが、外務省の予算が限られていることもあり、是非良い企画などを教えてほしい。NGOの皆様からも是非ご協力お願いしたい。

【オックスファム・ジャパン 山田氏】
質問  サイド・イベントでのコンサートとスポーツイベントでどういったことを考えているのか、現時点でのアイディアがあれば教えていただきたい。これに関わるミュージシャンやスポーツ選手のステークホルダーがいる場合、連携できるのではないか。また内容によっては、NGOと協力できる部分があるのではないだろうか。

【外務省 アフリカ第一課 佐藤氏】
回答  コンサートとスポーツイベントに関しては、まだ具体的に決定していないが、コンサートはアフリカのミュージシャンに来て頂き、日本のミュージシャンと一緒に開催できればと考えている。アフリカのミュージシャンについては、現時点では、西アフリカの太鼓演奏者などを考えている。
予算的に関しては何も決まっておらず、現在調整中である。
スポーツイベントに関しては、サッカーのアフリカ代表と日本の代表の大会をTICADにあわせて実施したい。会場に来た人とテレビを見た人に対し、TICADを広報できるようにしたい。マラソンイベントに関しては、例えば沿道で太鼓をたたき、アフリカを応援できるような、テレビでもマスコミに取り上げられるようなしかけを考えている。

【農業・農村開発NGO協議会 新澤氏(オブザーバー)】
質問@ 外務省で企画されている写真展はプロの展示なのか。それともコンテスト形式の写真展なのか。
質問A 展示会とはどのような考えのもと開催されるものなのか。

【外務省 アフリカ第一課 佐藤氏】
回答@ 写真展に関しては、アフリカを撮ったプロの写真や、素人のコンテストも考えている。また中間のセミプロ、アフリカのジャーナリストの写真など、複数形式の写真展を考えているが、予算や場所の関係で今後調整していく。写真展の会場は、横浜である。基本的に、アフリカ第一課が主体的にするサイド・イベントは全て横浜で開催予定である。
回答A 展示会については、写真以外でアフリカを紹介する地雷のモデル、食品を扱った展示会をJICA横浜周辺でできないか検討している。もしアイディアがあれば、様々な形でタイアップしたいと考えている。

【アデオジャパン 石田氏(オブザーバー)】
質問  これらのイベントを開催する際に、民間企業、NGOと連携していかれると思うが、企画に関わりたいと思った団体は関わることができるのか。

【外務省 アフリカ第一課 佐藤氏】
回答  様々なところでご協力いただきたい。外務省が主体的にできるものは、横浜と外務省でする予定。その他の小規模なイベントについては、基本的には、協賛(協賛は難しいかもしれませんが)や後援という形で実現したい。

【外務省 アフリカ第一課 冨永上席専門官】
回答  サイド・イベントを企画する段階で、実行委員会を立ち上げる予定である。実行委員会にはTICAD共催者にも入って頂く予定だが、NGOの代表の方にも入って頂きたい。なお、既に「アフリカ2008キャンペーン」の長島氏にも声をかけている。

【TICAD市民社会フォーラム 大林氏】
要望  TCSFでは、各界のアフリカ関係者と共に「アフリカ2008キャンペーン」(事務局:TCSF)を今年3月から開始し、その案内をすでにアフリカ一課にもさせて頂いている。またアフリカ一課から、TICAD共催者のイベント実行委員会にも参加のお誘いを頂いている。同キャンペーン実行委員会とTNnetは別の組織であり、参加者も全く異なる。是非、TNnetの代表も実行委員会に入れて頂きたい。

【外務省 アフリカ第一課 冨永上席専門官】
回答  TNnetの代表の方にも参加して頂きたい。

【カラ=西アフリカ農村自立協力会/ハンガー・フリー・ワールド/TICAD市民社会フォーラム 渡瀬氏】
質問@ アフリカンフェスタの日程は決まっているのか。
質問A サイド・イベントで時期が決まっているものがあれば教えて頂きたい。

【外務省 アフリカ第一課 佐藤氏】
回答@ まだ横浜でやること自体が決定ではないが、時期としては5月中旬の週末を予定している。
回答A 他のイベントについては、サッカーおよびコンサートはTICADと並行するような形で開催予定である。映画際、写真展も5月に予定している。基本的に、5月にアフリカに関するイベントを集中して実現したい。

      
    
                                 
(5)意見交換
【TICAD市民社会フォーラム 大林氏】
質問@ 国際協力局への質問である。この定期協議会には、インプリメント系のNGOも多く出席しているが、多くの団体は、TICADが終わった後にNGO全体として資金が増えるか、特に日本とアフリカの市民社会組織の資金が増えるのか、というところに関心があると思われる。単に外務省の下請けをさせるだけではなく、アフリカに適合した新しいモダリティーを工夫し、市民社会が重要な役割を担うという結果を期待しているが、このような可能性はあるのか。
質問A 来年のTICADの前に、アフリカとG8の対話の窓口であるAPF(アフリカ・パートナーシップ・フォーラム)がG8開催国である日本で開催されるが、このフォーラムにアフリカと日本の市民社会の参加は不可欠と考えるが、いかがか。

【外務省 国際協力局 堀内氏】
回答  前項の質問に関しては現在局内でも議論・検討されていると承知しているが、詳細までは分かりかねるので当課へ持ち帰り本質問があったことを報告させていただきたい。

【外務省 アフリカ第一課 冨永上席専門官】
回答  APFはアフリカ第一課が担当している。時期的にはTICADとG8の中間であろう。50名以上の方々が集まることが予想される。市民参加も含めてどのように運営していくか、またどのようにG8につなげているのか、連日連夜打ち合わせが進んでいるが、まだ大枠は決まっていない。ドイツより後退することはないように頑張りたい。

【(財)ジョイセフ 西田氏(オブザーバー)】
質問  過去のTICADでは、アジア・アフリカの連携に関わる南々協力がクローズアップされていたが、今日の報告では言及されなかった。今のところ何かその点で議論されていることがあれば教えて頂きたい。

【外務省 アフリカ第一課 冨永上席専門官】
回答  本来ならば、国際協力局から回答するのが妥当だが、代わりに回答させて頂く。南々協力というのはTICADの大きな柱であり、TICADの成果として進展がある。そのため、TICADの議論から南々協力が消えるということはない。

【アデオジャパン 石田氏(オブザーバー)】
質問@ アフリカ映画際について詳しく教えて頂きたい。
質問A これらのサイド・イベントは今年限りのものなのか、それとも今後続いていくイベントとして位置づけられているのか。

【外務省 アフリカ第一課 佐藤氏】
回答@ アフリカ映画祭は具体的に決まっていないが、映画祭の企画をしていただけるところと後援という形をとって進めていきたいと考えている。場所は横浜である。
回答A アフリカンフェスタは今後続いていくが、そのほかのイベントに関しては、基本的にはTICADのサイド・イベントという位置付けであるため、アフリカ第一課でこれを毎年やることはない。今のところは、来年のTICADまでと考えている。

【アフリカ日本協議会 斎藤氏】
要望  アフリカンフェスタの集客数が毎年増えているということは、アフリカへの関心の定着の表れだと考えられるが、そのことを念頭において、企画においても先へつなぐイメージをもって企画して頂きたい。
    もうひとつは「アフリカ日本交流年」に関して、もう少し理念を持ってやってもらいたい。世界の援助に関わる流れがアフリカに向かう中で、どのように日本の援助がアフリカへ向くか、というところを念頭において、進めていっていただきたい。
TICAD Uの後にフォローアップ企画としてアフリカンフェスタの開催が決まったが、その際にはアフリカへの理解を深める授業が神奈川県の小中学校で実施された。アフリカから来ている人に講師になって頂き交流を深めた例があったが、直接触れ合うことは市民の理解を得る上で大切であると考える。このようなアフリカの理解を深めるための手段を皆さんに紹介させていただきたい。

【外務省 アフリカ第一課 佐藤氏】
回答  TICADに向けてアフリカへの関心を広げたイベントを企画しているが、TICAD開催後、アフリカに関するイベントをやめる、ということではない。アフリカに関するイベントは、違う形で是非続けていきたいが、今回アフリカ第一課で担当しているイベントはあくまでTICADのサイド・イベントなのでその体制が続いていくものではない。

【外務省 アフリカ第一課 冨永上席専門官】
アフリカ交流年についてだが、今年はインドネシア交流年等があり、来年はブラジル交流年、アフリカ交流年とされている。また、来年はフランス150周年記念で、民間企業と共同で色々な企画がされている。その中でアフリカ交流年を盛り上げるためにはTICADがポイントとなる。ただし、日本政府は交流年に特別予算をとっているわけではない。例えば姉妹都市交流という面で言えば、アフリカとの姉妹都市はたったの3都市しかない。去年の愛・地球博ではフレンドシップ事業として、アフリカの国のいずれかと各市の間で交流が図られたが、このような交流を是非アフリカ交流年に増やしたいと考えており、正式に外務省からもこのような事業への協力依頼を発出する予定である。

【World Clean Project 丹沢氏】
質問  WEBの活用については考えているのか。

【外務省 アフリカ第一課 佐藤氏】
回答  TICADに関しては、TICADのサイトから色々な情報発信をしていきたい。また横浜市やJICA、、UNDP等もTICADサイトを立ち上げるとのことであり、リンクを貼るなど協力していきたい。サイド・イベントに関しては、日程や場所などの詳細が決まり次第、WEBから情報を公開していきたいと考えている。

閉会挨拶                                                           
【TICAD市民社会フォーラム 大林氏】
今日の感想としては、以前よりもインプリメント系のNGOの活発な参加が見られることと、それらのNGOの多くがイベントに興味を示しているということが言える。過去にアドボカシー活動の成果が十分出せなかったこともあっての状況とも言えるが、是非このような定期協議会の場で、アドボカシー活動の成果がみられ、何かが変わるという結果を生み出せるようにしたい。政府とNGOが共に国際協力を議論する、実行する、という場となれば良いと思い、今後の定期協議会が発展していくことを期待したい。NGO側も、政府との対話を見直し、それについて議論していきたいと考えている。
  最後の質問として、TICAD終わった後どうするかという大きな議論があるが、前回のTICADの最後に小泉前首相が「TICADを制度化する」と述べた。これは国際的には常設事務局を設置する意思表明と受け取られたが、今日まで達成されていない。これに対し、NGOは、この事務局への市民組織の参加は不可欠と考えているが、現在、その件に関して、どのような動きがあるのか。

【外務省 アフリカ第一課 冨永上席専門官】
アフリカを盛り上げていくというところでは、政府・NGOとも目的は同じということで、今後どのように関係を構築していくかは前向きに考えていくべきだ。アフリカ第一課が担当するサイド・イベントに関して言えば、実行委員会の立ち上げの際は、是非NGOの方々にも代表に参加していただきたい。
大林氏の質問への回答として、事務局設置については、省内の人事の移動も多く、蓄積したものが発展し難い体制であり、残念ながら現在では特に事務局設置について議論されていない。
来年のアフリカンフェスタの開催については、是非NGOの方々の承認も得た上で開催を決定したいということで、開催場所を決定する前に、この場を通して、皆様と議論させていただいた。このように今後とも皆様にご理解を得ながら進めていきたいと考えている。

以上