これまでのTICADにおける市民社会の参加は、どのようなものだったのか、振り返ってみましょう。
TICAD I (1993) :NGOの会議への参加は認められていませんでした。そうした中で、会議にアフリカの人たちの民意を反映させるため、日本のNGOや市民、研究者らがカンパを集め、アフリカのNGOをゲストに迎え、現地の人たちの意見を聞く『アフリカ・シンポジウム』を開催。そこで討議された内容をTICAD本会議に提言しました。
TICAD II (1998):この動きが、1998年の日本のNGOと市民によるキャンペーン・グループ『ACT (Action Civile pour TICAD II)』の結成につながり、TICAD IIからNGOがオブザーバーとして参加するようになりました。
TICAD III (2003):TICAD IIIでは「10周年宣言」と「議長サマリー」が採択されました。ACTの流れを受け2003年のTICAD IIIでは、こうした公式文書にアフリカの人々の声を反映させることを目標に、会議の準備プロセスから積極的に関わり、外務省と協議会を開いたり、準備会合に参加したりするなどの働きかけを行なおうと、旧ACTのメンバーが中心となり、『ACT2003 (Action Civile pour TICAD III)』として活動しました。
TICADにあわせて、提言書を提出したり、国内外NGOを招いてのNGO国際シンポジウムや討論会を開催しました。
TICADはアフリカ開発をテーマとする重要な国際会議であるにもかかわらず、TICAD III(2003年)までを振り返ってみても、アフリカの人たちの民意が届いているとは言い難いものです。
ACT2003の後、NGOの側からもTICADプロセスに継続的に関わることの重要性を感じた人々により、2004年にNGO組織、TICAD市民社会フォーラム(TCSF)が発足しました。そして2007年3月、日本のNGO間の情報共有や連絡調整を行い、TICAD IVへ政策的に働きかけを行うことを目的に、日本のアフリカ関係NGOの連合である「TICAD IV・NGO ネットワーク(TNnet)が発足しました(事務局:TCSF)。
TNnetは、TICAD本会議へのNGOの正式参加を実現することを目標に活動してきました。その過程で、当事者であるアフリカの100以上のNGOと協働で政策提言活動を行ったり、多くの方にアフリカの市民社会の声を届けるためのシンポジウムやイベントを実施するなど、活動範囲を拡げています。TICADに関する外務省との定期協議会や、他の共催者との数々の会合を経て、TICAD共催者とも信頼関係を醸成しており、さらに在京アフリカ外交団とも協力しています。
TNnetは、ザンビア、チュニジアでの地域準備会合、およびガボンでの閣僚級準備会合にて、アフリカNGOとともに市民社会セッションを実施したほか、TICAD IV本番においても、公式プログラムの一環として、アフリカNGOとともに市民社会セッションを開催します。